幾何学と物理学の関わりは80年代以降、ゲージ理論や量子場の理論を中心に新たな展開を迎えた。共形場理論、チャーン-サイモン理論、ジョーンズ-ウィッテン理論などに焦点をあて、場の理論に由来するトポロジーの新...

定番教科書の待望の復刻版。 簡単な数学のみを用いて、電磁気学の基礎から深い背景理論まで理解できるように書かれた教科書です。 豊富な図が概念的把握を助け、演習問題を手を動かして解くことで確かな理解に至...

理解困難な力学系理論をその歴史から展開して学部学生にも理解できるよう構成したユニークな書。『力学系とエントロピー』として1985年に初版発行後、以来、長年にわたり多数の読者にご愛読いただいてまいりました...

OTFの概念を用いたレンズ系の計算、測定および評価法について具体的に解説。 『光学技術シリーズ 7.フーリエ結像論』として1979年に初版発行後、以来、長年にわたり多数の読者にご愛読いただいてまいりま...

名著ランダウ、リフシッツ『統計物理学』の第2部。超流動、超伝導などボースおよびフェルミ流体の理論をはじめ、固体電子、磁性など物質の凝集状態の量子論がグリーン関数の方法を駆使して詳述された好著。

クーラントとヒルベルトの古典的名著！ 線形代数、無限次元の関数空間、そこで働く作用素への一般化が自然に行われ、直交関数系フレドホルムの理論や、変分法の基礎を解説。

天文学や天体物理学は、天文現象の解析に留まらず、新たな発見や解明が現代物理学の発展を促すという側面をもつ。諸種の天体は、超高温、高密・高エネルギー、強磁場など地上の実験室では実現しにくい極限環境にあるか...

くりこみ群は、物性論における相転移の普遍的特徴から素粒子論の相互作用の漸近的自由性まで、今日の物理学の核心をえぐりだす強力な方法である。本書では、これを単なる計算の手段として扱うのではなく、理論物理学の...

物質を構成する究極の要素としての素粒子。その素粒子の有り様を記述することは、すなわち物理の究極理論を記述することでもあった。しばしばそれは統一理論と呼ばれた。その理論がまさに大飛躍をしようとしていた時代...

物質の構造と存在様式を探り、物質を究極的な要素の結合として理解する。これは、20世紀に始まった現代物理学の主要な流れであり、同時に現代物理学を推し進める原動力ともなった考え方である。電子とともに原子を構...

物理の視点から生命や生物を理解しようという研究はますます注目されている。本書は、構造と機能、エネルギー・情報転換系、非周期秩序系としての生体、情報と論理、という四つの角度から総説したものである。前半は生...

物質は莫大な量の原子・分子から構成される。その巨視的物性を外部からの摂動に対する応答とみるとき、低励起状態では、ある種の粒子の集団として巨視的物性が統一的に記述される。そこで有効なのが「素励起」の考え方...

どんな物質がどんな状態で存在できるかを統計物理学の手法を駆使して統一的に捉える。まず素材としての原子の概観を与え、次にもっとも単純な陽子と電子からなる水素でさえも多様な状態が存在し、さらに次に単純なヘリ...