tomatoさんのページ 復刊リクエスト投票 動物の権利 【著者】キャス・R・サンスティン / マーサ・C・ヌスバウム 編 私は動物倫理について学ぶうちに、倫理学の視点から動物(の権利)を議論することに、一種の行き詰まりを感じていました。しかしこの書籍では、多角的な視点から、つまり倫理学はもちろん、政治哲学者であるサンスティンやヌスバウムなど、著名な執筆者たちによる、難解ではあるものの刺激的で示唆に富む論文が記載されており、それは私の動物の権利論への熱を取り戻すのに十分な内容でした(コーラ・ダイアモンドの『肉食と人食』など)。 しかしながら、専門書ということもあり、大学図書館ならまだしも、民間の図書館にはほとんど所蔵されておりません。また、発行部数がよほど少なかったのか、古本屋やフリマアプリなど、中古市場にさえほとんど出回っていない状況です。 この本が出版されたとき(2013)とは異なり、近年では日本人作者による動物倫理に関する本が次々出版されるようになりました。ようやく日本において、動物権理論への関心や議論の土壌が整ってきている、と言えるのではないでしょうか。このタイミングで、この本を復刊していただくことは、私一人の願いにとどまらず、とても意義深いことではないかと考えます。(2024/07/14)
復刊リクエスト投票
動物の権利
【著者】キャス・R・サンスティン / マーサ・C・ヌスバウム 編
しかしながら、専門書ということもあり、大学図書館ならまだしも、民間の図書館にはほとんど所蔵されておりません。また、発行部数がよほど少なかったのか、古本屋やフリマアプリなど、中古市場にさえほとんど出回っていない状況です。
この本が出版されたとき(2013)とは異なり、近年では日本人作者による動物倫理に関する本が次々出版されるようになりました。ようやく日本において、動物権理論への関心や議論の土壌が整ってきている、と言えるのではないでしょうか。このタイミングで、この本を復刊していただくことは、私一人の願いにとどまらず、とても意義深いことではないかと考えます。(2024/07/14)