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  • 一世紀より長い一日

    【著者】チンギス・アイトマートフ

    アイトマートフの小説は様々ありますが、その中でも最も難解でかつ読み応えのある作品だと思います。

    中央アジアの厳しい自然とソ連時代の僻地での生活の描写はリアルで重々しく、身に迫るものがあります。

    この小説に登場する「マンクルト」は、現代世界を理解するための重要なキーワードになっています。
    「マンクルト」は、本作に挿入される中央アジアの伝説に登場する拷問方法。動物の皮を捕虜に被せ放置すると、皮が乾燥することで頭に激痛を与え、自らの過去の記憶を喪失してしまい、捕えられた部族への忠誠を誓うようになるのです。この「マンクルト」は「自民族の言語や文化、伝統を忘れてしまった人間」として、現代でも社会批評の場で用いられます。

    本書を復刊することで、中央アジアと現代を読み解くことにも繋がります。(2018/11/15)

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