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shesayさんのページ

復刊リクエスト投票

  • 手の妙用

    【著者】吉田弘

    図書館から借り出して読みました。1970年刊。山口創さんの本で知ったのだったと思います。〈手当て〉の効用を説く知人がいますが、この人はもっぱら実践派で、私も理論的にあり得ると共感していました。その根拠が分かれば有難いな、と読んでみた書物です。著者、吉田弘氏の思想は寛く真摯です。根本の考え方(哲学)・当てにされて手当てをした治療(実践)・その理由を探求する意志(仮説)の道行き〜吉田氏の生き方・人生が、さりげなく認められ、三位一体的な説得力があります。『大無量寿経』を「おそらく何百回読んだことと思う」との言葉を信じられます。ある医師たちの〈医学不要論〉にも大いに共鳴しますが、世俗が醜悪だからと対抗的に悪罵を投げつけても、こちらの心は平安ではありませんし、反発も生まれやすい。この書物を埋もれさせているのは国の宝を打っちゃっているも同然、復刊を強く訴えます。(2022/10/21)
  • 算法少女

    【著者】秋月めぐる 著 / 遠藤寛子 原作

    『算法少女1』を持っています。最近、読み直して改めて興味深く感じました。続刊を探しましたが、刊行されていないようだと分かり悔しいです。
    このような、娯楽性と学ぶ楽しさを搔き立ててくれる作品が、中絶しているのはモッタイナイ。小説原本の『算法少女』は、文庫本が手元にあるので、こちらは今から読もうとしています。
    作品そのものの認知度からして低そうなのですが、何かいい手がないかと思案中。とりあえずここに復刊を希望いたします。(2017/06/14)
  • 荒れた海辺

    【著者】ジャン・ルネ・ユグナン(荒木亨訳)

    高橋源一郎、加藤典洋共著『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』の対談部分で、ふたりの「共有の教養」と、触れられていました。私も二人と同年代で、かつ吉本隆明の愛読者です。上記の本は、非常に中身の濃いもので、強く刺激を受けました。ユグナンの『荒れた海辺』は、何気ない一言で残されていますが、思い入れの籠もった小説に違いありません。私たちは、そうした思考や言葉、物語によって人生を大きく変えることがあります。そうした大きな影響力の可能性を有する表現は、入手しやすい形で、世にあって欲しいものです。(2013/05/28)

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