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シンタロウさんのページ

レビュー

  • 門茂男のザ・プロレス365 全8巻

    門茂男

    昭和プロレスファンの必読書である

    ハードカバーの書籍で1巻当たり450ページ前後の大作で厚さにすると30ミリを超える大著である。暴露本の元祖と紹介されることもしばしば見受けられるが、それは決して本書を読んでいないか、読解力のない自分の無能を曝け出しているただの無知蒙昧の徒でしかない。
    厳しい見方、八百長行為を語る部分は確かにあるが全編に一貫して通底するのは人間ドラマであり、人間の業であり、それを見つめる氏の暖かい眼差しである。同じカミソリ流血を語っても、それを得意気に語るミスター高橋の暴露本と似て否なる点がそこである。門氏が触れた仕掛け(アングル)やシナリオの話にしても昭和56年5月〜同年59年8月の刊行期間で全て語られたことである。
    そうしたオイシイ部分をツマミ喰いした(アンチョコ)小遣い欲しさに3流ライターが何冊の暴露本を発行したのか? 以前よりプロレス記者のバイブルと言われてきたが、昨今の記者は所有はおろか、読んだこともないというから驚くばかりだ。
    八曜社から「新プロレス365」が1冊だが書き下ろしで発行されている。(2011/09/26)

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