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  • 新聞記者の詩

    【著者】本田靖春

    本田靖春氏の著作は「本田靖春集」のかたちで現在、旬報社から刊行中(全5巻)である。ただ、この本は残念ながら、選から漏れている。
    読売新聞大阪本社の生い立ちや「黒田軍団」の奮闘ぶりについては魚住昭氏の「渡辺恒雄 メディアと権力」や、自身も軍団の中核メンバーであった大谷昭宏氏の一連の著作(小説の大阪社会部シリーズ)でも読める。それでも、本田氏が親しい大阪の同僚、黒田氏ならびにその戦う集団、読売という組織をどう描写しているのかはやはり興味深い。かつて、先輩・立松和博を通して読売新聞東京本社を書いた「不当逮捕」というすばらしい本があるからだ。
    ぜひ、復刊を実現したい。(2002/02/10)
  • 大統領の陰謀

    【著者】カール・バーンスタイン ボブ・ウッドワード

    地道な取材を積み重ね、捜査当局が追及をあきらめたような案件を新聞社の責任で報道する手法は現在、「調査報道」として日本でも定着している。朝日新聞による88年のリクルート事件の報道はその一例だ。本書はウォーターゲート事件の取材過程を余すことなく収録し、「調査報道」の手法を幅広く世界に伝えた最初の書といってもいいだろう。
    映画化もされていてDVDで安く手に入るが、原作となった本書は果たした社会的役割、資料的価値の双方からみても復刊の意義はきわめて大きいと思われる。(2002/01/13)
  • あめりか記者修業

    【著者】鳥越俊太郎

    89年秋の発売後すぐに買って、長らく手元に置いていたが、何度かの引っ越しで間違って処分してしまった。
    若い記者が大新聞に移る前に修行を積む、田舎の小さな「2軍新聞社」が徹底して地域にこだわった丁寧な紙面づくりをし、安定して読者を確保しながら経営を成り立たせている。そんな米国の事情を知って驚いた。記者は何でも取材して、どんどん書く。制作工程はきわめてローテクだけど、職場には健全な向上心があふれているーー大組織にはない活気を感じさせる点も読んでいて心地よかった。
    日本の職場ならデスク(中間管理職)年次の著者が、不慣れな英語と格闘しながら毎週コラムを書いたことを白状していることも非常に驚きであった。手柄の話はするが、失敗や苦労について語るのを嫌う新聞記者という人種には珍しい正直な人だと感心したのを覚えている。著者の人柄がにじみ出ている本だ。
    昨年に再訪した街、そして元同僚たちとの「同窓会」の様子を付録につけて、ぜひ復刊してください。(2002/01/13)
  • 八月の砲声

    【著者】バーバラ・W・タックマン

    第3次世界大戦を回避させた本。現代人なら当然、読むべきだろう。(2001/12/31)

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