ケンさんのページ 復刊リクエスト投票 家庭のなかの子ども 学校のなかの子ども 【著者】滝川 一廣 前半の「家庭のなかの子ども」はフロイトの精神分析理論の本質を捉えたものである。「性愛」というものが持つ人間にとっての意味をここまで緻密に、しかもみずみずしく描いた論を私は知らない。これが後の氏の自閉症論の出発点となっている。後半は不登校増加の原因をデータ分析を積み重ねながら明快に説明したものである。今でこそ他の論者も似たような主張をするのを目にするが、この時点でそこまで見抜いていたことは驚きと言うほかない。このような本が絶版と言うのはまさに不幸である。(2008/04/07)
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家庭のなかの子ども 学校のなかの子ども
【著者】滝川 一廣