モホピーさんのページ 復刊リクエスト投票 星ぼしに架ける橋 【著者】チャールズ・シェフィールド SFの醍醐味のひとつであるスケールのでかい未来的構造物といえば「リングワールド」が代表ですが、近未来の身近なもののひとつが”軌道エレベーター”であり、クラークの「楽園の泉」というディテールの非常に凝った名作を読めば建造の過程が細かく分かったりします。この作品は人物が非常に良く描かれておりクラーク作では初めて感動のあまり読書中に涙を流してしまいました。(あとSFを読んで泣いたのはシモンズの「ハイペリオン」)それであとがきに同題材を扱った「星ぼしに架ける橋」への言及があり著者が科学者でもあるとのことで「楽園~」以上の細かい構造物のディテールや建造過程が描かれているのではないかと期待はつのるばかりであったのですが現在まで入手できず代わりに「マッカンドルー」なんかを読んではいつかシェフィールドブームが来ないかなーと復刊への手がかりを考えたりもします。(2006/09/15) シティ5からの脱出 【著者】バリントン・J・ベイリー 読後何年経っても印象が残っている作家といえば「ハイペリオン」シリーズのシモンズと「時間衝突」のベイリーです。両者ともアイディアとディテールの表現が優れているので「場面」を想像しやすく、壮大な”絵”を妄想しながら文章を追って行く快感は忘れられません。しかし今はイーガンをはじめとする難解なSFが主流でそれはそれで良いのですが、一方で一般の人でも取っ付きやすい「知的で現代的な(でもアニメ的な荒唐無稽ではない)ワイドスペースバロックオペラ」のラインアップも絶対に必要なのです。SF入門の一冊としてみてもベイリーの「シティ5からの脱出」なら、短編集でもあり読みやすく、他のSFも読んでみたいと思わせる面白さで、この作品が常時店頭やAmazon.comで購入できるようになることがSFの布教に繋がるのではないかとまで思ってしまいます。(2006/09/15)
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星ぼしに架ける橋
【著者】チャールズ・シェフィールド
シティ5からの脱出
【著者】バリントン・J・ベイリー