クレンドラーさんのページ 復刊リクエスト投票 純粋戦争 【著者】ポール・ヴィリリオ 「映画と戦争」「速度と政治」がちくまから復刊されました。ヴィリリオの本は好調に翻訳が続いており、読者は確実に広がっていると思われます。しかし、この本が欠けていてはどうしようもないのです。ちくまから復刊された上記2册に併置されるべき、3つのピースのひとつがこの書物であると、私は思います。LICと呼ばれる小規模な戦争が日常と化しつつある現在の世界で、戦争と、その不在としての平和について述べたこの書物は、真剣に必要とされているのではないでしょうか。ヴィリリオ自身や思想業界の文脈から離れても、9.11やアフガニスタン、そしてイラク戦争という「戦争の世紀」に突入した社会においては、それなりの需要が見込めるのではないでしょうか。(2003/06/25) パルチザンの理論 【著者】シュミット 昔、友人の所有する本を読ませてもらい、衝撃を受けました。これほど有名な書物が絶版とはにわかに信じがたいですが、現実なのだから仕方ありません。投票させていただきます。今、雨後の筍のように9.11やイラク戦争の「便乗本」が多数出版されています。こうした「危機」に便乗するのも割り切れないものがありますが、しかし今だからこそ需要は確実にあるでしょうし、また「便乗」とはいえ切実に必要とされているのではないでしょうか・・・批判するにしろ肯定するにしろ、現物がなければそれを検証することも不可能なのです。今こそ。(2003/06/25) メタルギアソリッド シナリオ・設定完全資料集 【著者】不明 ついに、「メタルギア・ソリッド」の3作目、「スネーク・イーター」が発表され、メタルギアは再び「ホット」な状態に入ったといえるでしょう。「2」の発売によって開拓された新規ユーザを含めた、「3」待ちユーザの数は相当なものと思われます。需要は確実にあり、さらにその続編である「3」の宣伝展開と連動させうることを考慮するならば、今から「3」発売までの期間はまさにベストです。ポリゴンデモでは表現しきれなかった、キャラクターの細やかなしぐさが書かれた、台詞外のト書き部分には、小島秀夫さんがイメージした豊かな、時に笑え、時に切ない、様々な感情が込められています。メタルギアという作品を理解する上では、技術的なツールに特化した「2」のメイキング本よりも、この「1」のシナリオ集のほうが豊かで、有用な書物であることは否定しがたい事実ではないでしょうか。これは遺すべき本です。(2003/06/25) コンクリートの島 【著者】ジェームズ・G・バラード 「殺す」「コカイン・ナイト」「スーパー・カンヌ」と、ここ数年、バラード翻訳は順調といってもよいペースで行われています。あの批評集「ユーザーズ・ガイド・トゥ・ザ・ミレニアム」もついに翻訳され、バラードの新たな「ユーザー」が開拓されていることは確かでしょう。需要はあります。しかし過去をひるがえっては、「クラッシュ」を出したペヨトルは絶版、創元の文庫のいくつかも危機的状況。ハイ・ライズも絶版。まともに手に入りそうなのは「太陽の帝国」だけ・・・。スピルバーグに感謝しなくてはならないくらい、お寒い状況です。これでは新規ユーザも次が続きません。かくいう私も「クラッシュ」からの新規バラード「ユーザー」、テクノロジー3部作のまん中であるこの本の存在を知ったときにはすでに手後れでした。ここ数年のバラード翻訳の波にのって、ひとつ幸福な復刊をよろしくお願いいたします。(2003/06/25)
復刊リクエスト投票
純粋戦争
【著者】ポール・ヴィリリオ
ヴィリリオの本は好調に翻訳が続いており、読者は確実に広がっ
ていると思われます。
しかし、この本が欠けていてはどうしようもないのです。ちくま
から復刊された上記2册に併置されるべき、3つのピースのひと
つがこの書物であると、私は思います。
LICと呼ばれる小規模な戦争が日常と化しつつある現在の世界で、
戦争と、その不在としての平和について述べたこの書物は、真剣
に必要とされているのではないでしょうか。
ヴィリリオ自身や思想業界の文脈から離れても、9.11やアフガニ
スタン、そしてイラク戦争という「戦争の世紀」に突入した社会
においては、それなりの需要が見込めるのではないでしょうか。(2003/06/25)
パルチザンの理論
【著者】シュミット
これほど有名な書物が絶版とはにわかに信じがたいですが、現実
なのだから仕方ありません。投票させていただきます。
今、雨後の筍のように9.11やイラク戦争の「便乗本」が多数出版
されています。こうした「危機」に便乗するのも割り切れないも
のがありますが、しかし今だからこそ需要は確実にあるでしょう
し、また「便乗」とはいえ切実に必要とされているのではないで
しょうか・・・批判するにしろ肯定するにしろ、現物がなければ
それを検証することも不可能なのです。
今こそ。(2003/06/25)
メタルギアソリッド シナリオ・設定完全資料集
【著者】不明
ター」が発表され、メタルギアは再び「ホット」な状態に入った
といえるでしょう。
「2」の発売によって開拓された新規ユーザを含めた、「3」待
ちユーザの数は相当なものと思われます。需要は確実にあり、さ
らにその続編である「3」の宣伝展開と連動させうることを考慮
するならば、今から「3」発売までの期間はまさにベストです。
ポリゴンデモでは表現しきれなかった、キャラクターの細やかな
しぐさが書かれた、台詞外のト書き部分には、小島秀夫さんがイ
メージした豊かな、時に笑え、時に切ない、様々な感情が込めら
れています。メタルギアという作品を理解する上では、技術的な
ツールに特化した「2」のメイキング本よりも、この「1」のシ
ナリオ集のほうが豊かで、有用な書物であることは否定しがたい
事実ではないでしょうか。
これは遺すべき本です。(2003/06/25)
コンクリートの島
【著者】ジェームズ・G・バラード
年、バラード翻訳は順調といってもよいペースで行われていま
す。あの批評集「ユーザーズ・ガイド・トゥ・ザ・ミレニアム」
もついに翻訳され、バラードの新たな「ユーザー」が開拓されて
いることは確かでしょう。需要はあります。
しかし過去をひるがえっては、「クラッシュ」を出したペヨトル
は絶版、創元の文庫のいくつかも危機的状況。ハイ・ライズも絶
版。まともに手に入りそうなのは「太陽の帝国」だけ・・・。ス
ピルバーグに感謝しなくてはならないくらい、お寒い状況です。
これでは新規ユーザも次が続きません。
かくいう私も「クラッシュ」からの新規バラード「ユーザー」、
テクノロジー3部作のまん中であるこの本の存在を知ったときに
はすでに手後れでした。
ここ数年のバラード翻訳の波にのって、ひとつ幸福な復刊をよろ
しくお願いいたします。(2003/06/25)