eco99331684さんのページ 社会科学と人類学に興味があります。 復刊リクエスト投票 道徳派フェミニスト宣言 【著者】永田えり子 ・永田氏の文献は書籍に限定すると、本書以外に勁草書房から90年代に刊行された江原由美子[編]「フェミニズムの主張」シリーズに数本収められているのみです。 ・序章で大胆な提起し、各章で課題に対しやや荒削りな考察を展開する本書を貫く見方は、「価値観の異なる個人ら各々が暫定的な真理として道徳を持ち、日々を営むなかで摩擦や争いが起きれば、漸進的にでも対話を行うしかないはずだ」という一見穏当な見方です。 ・本書で比重が大きいのは〈フェミスニズム〉ではなく〈道徳〉ですから、倫理に関心をもつ方にも目を向けてほしいと思います。 ・おそらく2020年以降にも議論叩き台として有用ですが、代替できる本が現れる気配がありません。(2019/01/23) 心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性 【著者】キース・E・スタノヴィッチ 著 / 椋田直子 訳 みすず書房から刊行された、認知科学の重要な文献。なお、dual process theory(二重過程理論)は、人間の合理性を説明する有力なモデルです。 2009年ごろ、流行していた行動経済学とそこで置かれる人間の非合理さをちゃんと理解するために(というか、行動経済学の前提にあるモデルを勉強する目的で)私は本書を読みました。 訳文は多少固いのですが、非専門家へや説明のために多くのページ分量が割かれていますし、現在でも有用性は変わりません。 行動経済学や進化心理学がまだ注目されている2019年、たびたび言及される本なので復刊を望みます。(2019/01/20)
復刊リクエスト投票
道徳派フェミニスト宣言
【著者】永田えり子
・序章で大胆な提起し、各章で課題に対しやや荒削りな考察を展開する本書を貫く見方は、「価値観の異なる個人ら各々が暫定的な真理として道徳を持ち、日々を営むなかで摩擦や争いが起きれば、漸進的にでも対話を行うしかないはずだ」という一見穏当な見方です。
・本書で比重が大きいのは〈フェミスニズム〉ではなく〈道徳〉ですから、倫理に関心をもつ方にも目を向けてほしいと思います。
・おそらく2020年以降にも議論叩き台として有用ですが、代替できる本が現れる気配がありません。(2019/01/23)
心は遺伝子の論理で決まるのか 二重過程モデルでみるヒトの合理性
【著者】キース・E・スタノヴィッチ 著 / 椋田直子 訳
2009年ごろ、流行していた行動経済学とそこで置かれる人間の非合理さをちゃんと理解するために(というか、行動経済学の前提にあるモデルを勉強する目的で)私は本書を読みました。
訳文は多少固いのですが、非専門家へや説明のために多くのページ分量が割かれていますし、現在でも有用性は変わりません。
行動経済学や進化心理学がまだ注目されている2019年、たびたび言及される本なので復刊を望みます。(2019/01/20)