モンデンキントさんのページ 復刊リクエスト投票 ひげよ、さらば 【著者】上野瞭 私がこの本を知るきっかけとなったのは、 1984年~1985年まで放送されていた人形劇です。 当時はまだ子どもでしたが、登場する猫たちは一癖も二癖もある、 風変わりな印象を与え、毎回夢中になって見ていたことを覚えています。 「ひげよ、さらば」は、1977年~1980年にわたって、 福音館書店発行の雑誌「子どもの館」に連載された作品です。 作者は長期にわたる連載の途中で、身近な者の死を経験します。 物語に登場する片目(猫)の、二本足(人間)に対する言葉が心に残っています。 核心をついた深い言葉です。 たぶん、人間には気づきもしないことでしょう。 もっとたくさんの人に読んでもらいたいので、一票入れます。(2010/04/30) ふしぎなやどや 【著者】長谷川摂子、井上洋介 「ふしぎなやどや」は中国唐代の伝奇で、 「板橋三娘子」(『太平広記』所収)をもとに再話したものです。 いろいろな物語の断片から作られたと思われる、 「千と千尋の神隠し」のプロット(変身譚という共通点)が あるかもしれないと思い、図書館にて借りて読みました。 今昔物語集に記されている「旅人馬」のように、人間が動物に 姿を変えられてしまう話は、日本の昔話としては珍しいみたいです。 ところが「松谷みよ子のむかしむかし」に収録されている、 「ふしぎなもち」も「旅人馬」にとてもよく似た話です。 この「ふしぎなもち」は琉球の話なので、 やはり「旅人馬」に関しても「板橋三娘子」が元祖で、中国から琉球へ、 そして日本列島(鹿児島~)へと伝わっていった話なのかもしれません。(2010/04/13)
復刊リクエスト投票
ひげよ、さらば
【著者】上野瞭
1984年~1985年まで放送されていた人形劇です。
当時はまだ子どもでしたが、登場する猫たちは一癖も二癖もある、
風変わりな印象を与え、毎回夢中になって見ていたことを覚えています。
「ひげよ、さらば」は、1977年~1980年にわたって、
福音館書店発行の雑誌「子どもの館」に連載された作品です。
作者は長期にわたる連載の途中で、身近な者の死を経験します。
物語に登場する片目(猫)の、二本足(人間)に対する言葉が心に残っています。
核心をついた深い言葉です。
たぶん、人間には気づきもしないことでしょう。
もっとたくさんの人に読んでもらいたいので、一票入れます。(2010/04/30)
ふしぎなやどや
【著者】長谷川摂子、井上洋介
「板橋三娘子」(『太平広記』所収)をもとに再話したものです。
いろいろな物語の断片から作られたと思われる、
「千と千尋の神隠し」のプロット(変身譚という共通点)が
あるかもしれないと思い、図書館にて借りて読みました。
今昔物語集に記されている「旅人馬」のように、人間が動物に
姿を変えられてしまう話は、日本の昔話としては珍しいみたいです。
ところが「松谷みよ子のむかしむかし」に収録されている、
「ふしぎなもち」も「旅人馬」にとてもよく似た話です。
この「ふしぎなもち」は琉球の話なので、
やはり「旅人馬」に関しても「板橋三娘子」が元祖で、中国から琉球へ、
そして日本列島(鹿児島~)へと伝わっていった話なのかもしれません。(2010/04/13)