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  • 新科学対話 (上、下)

    【著者】ガリレオ・ガリレイ

    私は建築構造設計を業としていますが、近年はコンピュータの普及により、若いエンジニアが力学的なスケール感を喪失しつつあり、著しく不経済な建築や、逆に構造的に危険な建物を無意識に造ってしまう傾向にあり、今後がおおいに憂慮される状況にあります。
    ところが、ガリレオは400年も前にこの事を警告しており、「小をもって大を推し測ってはいけない」(22ページ)、「機械大なれば弱さ大なり」(23ページ)など、現在の建築設計者にスケール感の大切さを教えるにピッタリの発言をしています。また、石の梁の保管方法の例を挙げて、物体内に生じる応力の不確定性を指摘し、弾性論が出来る前に、その限界を指摘する発言をしています。 木の梁の最適設計についても初めての試みを行い、この手法が船の設計に役立つと述べて、現在、航空機やロケットなどのメーカーがしのぎを削っている「ペイロード」の概念を既にはっきりと示すなど、現在の建築・土木設計者のバックボーンを形成するにふさわしい内容を持っており、現代エンジニア必読の書です。(2011/02/08)

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