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濁流

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著者 山本有三
出版社 毎日新聞社
ジャンル 文芸書
ISBNコード 9784620300207
登録日 2025/01/15
リクエストNo. 77187

リクエスト内容

近衛文麿は山本有三と一高入学当時の同級生である。しかし交渉がふかまるのは第二次近衛内閣のころかららしい。声明文の草稿を依頼されたりすることもあったようだ。

昭和十九年一月八日に山本有三は入院中の近衛を帝大病院へ見舞いに行った。近衛は元気で、近いうちに退院できるかもしれないと言い、一緒に食事をとりながら話しあったという。そのおり近衛は自伝を書き残しておきたいともらし、結局その執筆を山本がひきうける形になった。山本有三は「時のはずみ」と称しているが、しかし同時代人としての責務の一端をはたしておきたいという気持ちが多少はあったのかもしれない。機密に属する文書を見せられたこともあり、日米交渉の経緯などについてもある程度知ることのできた山本としては、他の者にはまかせておけない思いもあったのであろうか。

「濁流」は〈雑談 近衛文麿〉となっていることでもわかるように、もともとは対談からはじまり、それをもとにして別に書き下ろされた原稿らしく、語り口のおもしろさを意識的にいかしている。それだけによそゆきの伝記などとは違う私記のおもしろさがある。この「濁流」は近衛を見舞ったおりの宿題をはたそうとした作品でもあるのだ。

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  • 2025/01/15
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