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著者 | 大江健三郎 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784061121829 9784061310278 9784061960145 |
登録日 | 2023/04/12 |
リクエストNo. | 74458 |
リクエスト内容
ノーベル賞作家の代表作の一つ。舞台は作者の故郷である愛媛県内子町。現代の出来事に1860年~1960年の百年間を重ねることによって日本の近代化が浮かび上がってくると同時に、日本の田舎のドラマが世界的な普遍性を持つに至っています。
村上春樹も少なからず影響を受けたという批評も散見され、「ねじまき鳥クロニクル」が本作品を下敷きにしていると感じる方もいるようです。
万延元年の一揆と学生運動、地域の権力者への暴力的抵抗と、ピカレスクロマンとしても読むことができます。
投票コメント
全1件
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戦後、新たな小説の方向性を定めることになった一冊。GOOD!1
学生時代に読み始めて投げ出してしまったので、再読しようと思い書店に訪れ驚きました。文庫が在庫切れどころか、オンラインでも事実上入手できない状態になっているのです。(状態につけこみ、1万円以上の値で売っているのはありましたが)
ノーベル賞の授賞理由で先ず挙げられていたのが本作品です。現代小説としてではなく、古典として、学生が気軽に入手できる状態にしておくべきだと思います。今の文庫は2週間で書店から消えるものが大半のようですが、残すべき古典というのは確実にあります。
今回、再読して、初めて読了しました。スイスイとは読めず、10日ほどかかったのですが、それでも毎日、感じたり考えたりしながら読み直して本当に良かったと思えました。
以下のようなことに興味がある方にとっても、一読の価値があると思います。
◎現代では毛嫌いする人が多い筆者の作品が、なぜ連載当時は熱狂的に受け入れられたのか
◎学生運動に参加していた若者たちのマインドセットはどのようなものだったのか
◎村上春樹、中上健次はどのような点に影響を受けたのか (2023/06/21)
読後レビュー
タイトル | 価格 | サイト |
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万延元年のフットボール | 2,090円 | アマゾン |
NEWS
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2023/06/20
『万延元年のフットボール』(大江健三郎)の注文を開始しました。 -
2023/04/12
『万延元年のフットボール』(大江健三郎)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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朝霧 圭太