9 票
著者 | 田中ユタカ |
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出版社 | 白泉社 |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784592142980 9784592142997 |
登録日 | 2014/09/04 |
リクエストNo. | 60675 |
リクエスト内容
人類の余命が間もなく終わろうとしている終末世界。そこに生きる余命幾ばくもないひとりの少年と、死にゆく人間の精神的な救済を目的として与えられる人造遺伝子人間「愛人(あいれん)」の、人生最後の数ヶ月間を綴った愛の物語。
人はなぜ生きるのか? 人はどこに向かおうとしているのか? そもそも人とは、何なのか?
主人公たちの淡々とした日常生活とともに、滅び行く世界にもたくましく生きようとする人間たちの姿を、作者特有の開放感あるタッチと切ない情景描写、心の奥に突き刺さる台詞で描ききり、多くの読者が涙した。
それまでエロ系の短編作品しか描いてこなかった作者が、足掛け5年もの間この作品のために費やした精神的労力は相当なものだったらしく、連載中の2001年に体調を崩した上でそれでも連載を続けたことで、連載終了後、体の回復と極度のスランプのため、2003年まで休養することを余儀なくされた。
投票コメント
全9件
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田中ユタカ先生の代表作と言えるこの作品、じっくり読むには紙の本が最適で、ぜひ復刊をお願いしたい。 (2025/05/20)GOOD!3
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人間という種の未来におけるパラドックスを悲壮な観点から切り取り、身近な生活環境と人生の描写を通じて『生きる』とは何か、『自我』、『感情』、『思いやり』、『愛情』、そしてその先『種の存続』へとつながる『生命のスパイラル』をテーマとして描かれています。GOOD!3
『人間の幸福』『愛情の尊さ』あるいは『生命に対する倫理観』を主眼として描かれた本作品は、読者が身近に感じる『カップル』の悲哀を通じて描写され、私達の心情を揺さぶる作品として出版されました。
『ハンカチ、よろしかったらどうぞ。』~そんな、やさしい感情に悲しくも包まれます。
やるせないのは、世の中の皆さんに知って頂ける機会を得ないこと。
今現在は『知る人ぞ知る』作品であることが切に口惜しいです。
かくいう私も諸般の事情により、この書物を所蔵できておりません。
連載当時の断片的な記憶のみしかなく、作品の全てを拝読したい気持ちは一層高まります。
現代は電子書籍での配信があるようですが、こだわりの作品は何においても【所有】したいもの。
【復刊】を願って、私も 一票 を投じさせていただきました。
~その日を信じて... (2025/05/18) -
良い作品だと多くの口コミサイトでききました。この本を知ったときにはすでに絶版になっていて、少しの希望を持ち近くの書店に問い合わせたところやはりありませんでした。紙という媒体を通してぜひ読んでみたいです。 (2015/04/13)GOOD!3
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愛人[AI-REN]は死へ必ず至るイクルと仮そめの生を与えられた愛人[AI-REN]あいの物語です。GOOD!2
この作品は重いです。はっきりいって読み返すのがしんどい作品です。
しかし、他のどこにもない唯一無二の作品であることは断言できます。
読み人によって感じ方は異なることはあると思いますが、
生への執着、
死への重み、
生きることの意味を非常に強く訴えてきます。
二人がどのように生きて死んでいくのか、それがどのような意味を持つのかということをぜひ多くの人に紙で読んで頂きたいと思います。
後生に伝えるべく復刊することを望みます。
なお、あえて特別愛蔵版を復刊する理由として、田中先生と編集の中澤様の作品の対談内容について、作品本体を補完するためにも非常に素晴らしいものであることが挙げられます。
当時どのような思いで作品が生み出されたか、連載終了後、単行本発刊まで田中先生がどのような状態であったか、それほどまでに精神的に切り詰めないと出来上がらなかった作品であったということがわかることが理由です。
よろしくお願い致します。 (2025/05/13) -
世界と人類が終末に向かう中、GOOD!2
それでも懸命に生きて愛し合うふたりを描いた名作。
絶版になって久しい傑作、是非とも書籍で読みたいです。 (2024/09/27)
読後レビュー
NEWS
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2014/09/04
『愛人 AI-REN』(田中ユタカ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
ひこてい