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著者 | 文:小野洋子 絵;いもとようこ |
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出版社 | フレーベル館 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2012/12/11 |
リクエストNo. | 56624 |
リクエスト内容
81年のキンダーメルヘンの一冊です。
子供のきつねとおばあちゃんきつねのお話。足を怪我したおばあちゃんきつねの為に、子供のきつねは赤い靴下を拾ってきます。
冬の雪山で助けあって暮らしていた二匹はある日、猟師と猟犬に追われます。真っ白な雪景色の中、目立つ赤い靴下をはいたおばあちゃんは『おまえは向こうへお逃げ』と言って、こぎつねを逆の方向へと逃がします。
猟師と猟犬は、赤い靴下をはいたおばあちゃんきつねを追いかけて行きます。暫くして、遠くで響く銃声、冬山の雪の白と、飛び散るおばあちゃんの靴下の、赤。そして山は静けさを取り戻し、しんしんと降り積もる雪の中で、こどものきつねは戻らないおばあちゃんをずっと待ち続けている…。
というような内容の絵本でした。色彩感覚に優れた、美しくも悲しいお話でしたが、子供の頃に大好きな本でした。優れた絵本はたくさんあっても、三十余年たった今でも、もう一度読みたい、そして子供を持った今、読んであげたい一冊です。
投票コメント
全5件
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30年以上たった今でもずっと心に残っている一冊です。小さいころ親や親戚など、皆に読んでもらってました。読んでくれた大人は皆、泣いてしまう本でした。幼いながらも記憶にずっと残っていてずっと探しています。復刻して欲しいです。 (2019/09/28)GOOD!2
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忘れられない一冊です。GOOD!2
母になり、息子たちにも聞かせてやりたいと本を探しましたが、手に入れることができませんでした。
数ある絵本の中でも、思い出すだけで涙ぐんでしまうような作品は、
私の中では、この本と、「サーカスのライオン」がだんとつです。
もう一度、たくさんのかたに読んでいただきたいと切望致します。 (2014/11/10) -
幼稚園の年長の時担任だった小野洋子先生の本です。幼いながら、かわいそう…と何回も泣き、お母さんの優しさ、愛を感じたのを覚えています。GOOD!1
自分の子どもに読んであげたい絵本です。 (2021/07/18) -
幼い頃大好きだった一冊です。とても悲しいお話なのに、なぜか心に暖かいものが残ります。しんしんと降りつもる雪や真っ赤な靴下など、色彩や情景にも強烈な印象をおぼえました。大人になっても忘れられない大切な一冊をぜひもう一度この手にとりたいです。 (2014/09/20)GOOD!1
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幼少時より沢山の絵本を読みましたが、これ程までに心に焼き付いている本はありません。眠る前ベッドの中で、毎日のように母に読んでもらい、児童書は、明るく楽しいものが多い中で、初めての、胸の締め付けられるような悲しみで、泣きながら眠っていました。事情があり、人手に渡ってしまい二十年程経ちますが、未だに忘れることができません。幼少時に覚える感情の中で、必要なのは楽しさだけではありません。自分が子供を持ち、沢山の絵本を一緒に楽しみながら、あれほどの名作が現在どこにも見当たらない事が不思議で仕方がありません。殺伐とした現代にこそ、峻烈な程の悲しみを、親しみやすい絵本の世界で知ることも、大切な教育なのではないかと思います。全てのこどもと、大人たちに、読んでもらいたい名作です。 (2012/12/11)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2012/12/11
『きつねのくつした』(文:小野洋子 絵;いもとようこ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
あきら