復刊ドットコム

新規会員登録

新規会員登録

V-POINT 貯まる!使える!

2

投票する

切腹口决・自刃録




復刊活動にご賛同の方は
リクエスト投票をお願いします。

投票する

得票数 2

著者 井野辺茂雄解説・校訂
出版社 時代社
ジャンル 専門書
登録日 2009/03/21
リクエストNo. 46175

リクエスト内容

武士道全書第十巻(昭和18年3月発行)
江戸後期、武士は役人(行政官)となり、普段、刀を抜く事など無く(困窮の為、刀を質入れし、竹光だった侍も居たという:重いと云う理由だけで竹光だった侍もいたらしい)、ましてや人を斬る事など、一生に一度も無い者が殆どであったという。
武士といえば、時代劇等の影響で、やはり「切腹」が有名であるが、実際に「切腹」に立ち会う事は、実は極めて希有な事であり、いざ「切腹」と云う場面に立ち会うと、介錯人も切腹人も、古来からの正式な作法をあまり知らず、その上、介錯を仕損じた場合、末代迄の恥となるので、切腹人を御公儀より預かった武家の当主は、他家から人を雇ったり(一日限りの家来としたらしい)と非常に困ったという。
そんな江戸後期、士道が形骸化し廃れるのを憂いて、表題の様な、切腹作法書が僅かながら作られた。但し、元々口伝(秘伝)だった作法・流儀を写本とした為、他家に無闇に他言しない様、戒めてあったが。
「自刃録」には、「士たる者、人の首を討落す程の事の出来ぬといふは、なき事也」と書かれているが、そう書かなくてはならないくらい、天下泰平の武士は刀の扱いを忘れたと云う事であろう。
切腹の作法や、介錯人、介添え人の作法等、図入りで詳細に書かれているが、こういった自殺に関するマイナスオーラの本は、現存も少なく、現在、読む事が叶わないので、是非とも復刻して欲しい。意外な事に、切腹人が狼狽して暴れた際の対処方法とかも書かれているので、「武士たるものは粛々と腹を切ったのだろう」などと云うイメージと違い、実践では、色んなトラブルがあったのだろうなぁと読み解ける。
それにしても、茶道や香道の如く、様式美と古式に則った作法通り、とてもとても痛い死の儀式(扇腹についても書いてあるが)が進むのは、恐ろしい。尚、戦国の遺風なのか、斬首後の首実検や首桶の扱い方も興味深い。
もし宜しければ、当方の他のリクエストも是非御高覧ください。(珍書多数登録中) ※ 古書店での入手難易度 ★★★☆☆

関連キーワード

キーワードの編集

投票コメント

全2件

  • 資料としても価値のある作品かと思います。 (2009/06/28)
    GOOD!0
  • 実に興味深い資料だ。 (2009/03/21)
    GOOD!0

読後レビュー

レビュー投稿はこちら

NEWS

  • 2009/03/21
    『切腹口决・自刃録』(井野辺茂雄解説・校訂)の復刊リクエスト受付を開始しました。

この本に関する情報を提供する

この本の情報を復刊ドットコムまでお寄せください

詳しくはこちら

復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!

復刊リクエストTOPへ

V-POINT 貯まる!使える!