59 票
著者 | トム・デミジョン |
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出版社 | 角川文庫 |
ジャンル | 文芸書 |
登録日 | 2001/05/21 |
リクエストNo. | 4019 |
リクエスト内容
SFニューウェーブ系作家のトマス・M・ディシュ(『人類皆殺し』『いさましいちびのトースター』)と推理作家のジョン・スラデック(『見えないグリーン』『黒い霊気』)との共作による68年のミステリー。
信託財産で億万長者になった白人で良家のお嬢さまのアリスが誘拐される物語。誘拐途中でアリスは肌が黒くなるクスリで黒人にされてしまう。
投票コメント
全59件
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公民権運動に関する時代背景も盛り込んだ良作だったと思います。GOOD!1
ティーンの時に図書館で読んで、その後入手が叶わなかった一冊です。そうした背景も何も知らずに読んで、後で読み直したいと思ったら絶版でした。図書館も手放していたようで、失くなっていました。
SFらしい設定ですがSFでもホラーでもない、地に足の着いた良作だと強く記憶しています。(こちら復刊ドットコムで見るまで、SFとは思っていませんでした)21世紀の今でも通用する内容だと思います。多くの方に読まれるべき本だと思います。 (2016/02/08) -
実力作家2人の共作作品なので、興味津々です。 (2017/11/25)GOOD!0
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価格が高騰していて手が出せないので。 (2014/12/10)GOOD!0
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トマス・ディッシュとジョン・スラデックの共作とのこと、読んでみたいです。古本価格がえらく高騰しています。 (2013/02/02)GOOD!0
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前から読んでみたいと思っていたからです (2012/11/01)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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これ結構キツイ内容なんですよ
この本、表紙もインパクト大なんですが内容もかなりブッ飛んでます。これは言っても違反じゃないと思いますが、本書の要は主人公のアリスが誘拐されて黒人にされてしまうということなんです。アリスは白人なんですが、メラニン色素を増やす薬剤を投与されて黒人になってしまうんです。
そんな絵空事!と笑ってしまいそうなんですが、これが現実に実行可能だっていうんだから驚いてしまいます。実際、白人女性が薬によって黒人になりすまし、黒人社会で一年間生活したルポが本になっているそうです。
で、黒人にされてしまった少女はいったいどうなってしまうのか?本書の内容は、はっきりいってかなりキツイ。KKKの実態なんかが描かれ、人種差別はなはだしい内容になってるんです。この本現在絶版なんですが、おそらくこの先復刊されることはないんじゃないかと思われます。
それほど、本書に描かれている事柄は問題がある。人種差別にしてもそうだし、事件の真相についてもかなりショッキングなんです。
しかし、しかしです。本書の全体の印象はそんなに悪くない。それはひとえに主人公のアリスの天心爛漫さによって救われているんです。アリスが聡明で、逆境に負けない性格なもんだから読んでるほうも過酷な事実をストレートに受けなくて済む。本書がミステリーでありながら、ファンタジーとしても受け取れる大きな要因でしょうね。
本書を書いているトム・デミジョンはSFで有名な二人の作家の合作ぺンネームです。その二人とはジョン・スラデックとトマス・M・ディッシュ。ディッシュは最近国書刊行会から「アジアの岸辺」という作品集が出ましたし、「いさましいちびのトースター」の作者としても有名ですよね。
スラデックは、「黒い冷気」、「見えないグリーン」といったミステリーでも有名ですし、SF作品も過去何冊か翻訳紹介されています。 (2013/03/13)
NEWS
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2001/05/21
『黒いアリス』(トム・デミジョン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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森猫