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著者 | 奈良本辰也(文) 伊庭一洋(写真) |
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出版社 | 徳間書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784195981788 |
登録日 | 2005/10/17 |
リクエストNo. | 31132 |
リクエスト内容
栄華を極めた平家一族滅亡の後、建礼門院が読経三昧に隠れ栖んだ大原の冬。夫の愛を喪い、煩悶の日々を「かげろう日記」に祈りこめて道綱の母が縋った長谷寺。ついに滝口入道とは成就しなかった悲恋の横笛の像を安置する法華尼寺。いったいどれほどの女人が、室生寺の石段をすり減らしたのか―。古都は今なお千年の歴史に女たちの幾多の哀しみと願いを秘めて深く息づいている。
日本史家の著者が、奈良や京都の古寺を巡りながら、その時代に生きた女性像を探った歴史紀行。いけばな小原流の機関紙「小原流挿花」に十五回にわたって連載された小品をまとめたもので、図版撮影は伊庭一洋。初版は河出書房より1963年出版。1986年に徳間書店より文庫化された。写真はすべて新たに撮り下ろされています。
オーナー評価★★★★★★★★☆☆
【目次】
大津京のほとりに立ちて
理想の化身・伎芸天―秋篠寺
白檀に匂う観音像―法華尼寺
宇治十帖の思い出と平等院
女人高野―室生寺
追分の辺り―「かげろふ」の世界
『かげろふ日記』の跡を追うて―長谷寺
浄瑠璃寺のみ仏たち
大原の里と寂光院
女人大峰―雲ケ畑志明院
尼経和讃―栂尾高山寺
西芳寺雑感―将軍と庭
湖畔の城址―安土城とそう見寺
哀歓の谷間―清水寺
光悦から吉野へ―鷹ケ峰散策
投票コメント
全1件
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本書は後年、「奈良本辰也・自選 歴史を往く」全3巻に入れられましたが、単行本での復刊を希望します。 (2005/10/17)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2005/10/17
『女人哀歓-京都・奈良古寺巡礼』(奈良本辰也(文) 伊庭一洋(写真))の復刊リクエスト受付を開始しました。
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箱崎 津郎