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著者 | アイラ・レヴィン(篠原慎訳) |
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出版社 | 角川書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784047910034 |
登録日 | 2004/05/30 |
リクエストNo. | 24385 |
リクエスト内容
訳者あとがきより。
「今日の情報化社会は、コンピューターのいっそうの発展によって、わずかの偏差・逸脱も許さない極端な管理社会に移行する萌芽を蔵している。そして、管理のための管理、個人の人格・個性がまったく否定され、単なる数として処理されるという危険すら内在している。人類全体のしあわせのため、というテーゼのために、個を抹殺するという悲劇が起こらないとは、あんぽとも否定ができないだろう。そこでは、宗教やイディオロギーも、支配のための方便として利用されるおそれがある。著者が、キリスト教の慈悲とマルキシズムの冷徹な合理性を、作品の背景としてもってきたのは、単なる皮肉だろうか?
ともあれ、この作品は、急速に進展する情報化社会の中にあるわれわれが、一度は立ち止まって静かに考えなければならない多くの問題を提示している。
私がここでこれ以上多くを語る必要はあるまい。読者は必ずや満足して、最後のページを閉じるだろう。」
「海外ベストセラー・シリーズ3」として1970年1月に出版されたそうです。架空の近未来を通じてのコンピュータ社会の逆ユートピアを描く作品とのことです。
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読後レビュー
NEWS
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2004/05/30
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