ジョー・ブスケ(Joë Bousquet)という卓越した作家=哲学者の著作が、2013年出版でしかも絶版とはなんとも悲しいことだ。是非とも河出文庫に入れていただきたい。
また、ジョー・ブスケには他にも『Les capitales ou de Jean Duns Scot a Jean Paulhan』という極めて哲学的な形而上学的小説が存在すルのだが、この小説は「スコトゥス」と「ルルス」の精神的出会いを描いており、それだけでも読むに値する本であると分かるだろう。是非とも日本の中世哲学促進のため、現代フランス哲学における中世的源泉を研究するためにもジョー・ブスケの著作は手に入りやすいものとなって欲しい。(2024/03/07)
「海辺の対話」(原文で「Entretiens au bord de la mer」)は、アラン哲学の核心である。昨今、フランス哲学といえばドゥルーズ/デリダを始めとした所謂「ポストモダン哲学」であるという誤った理解が横行しているが、フランス哲学の核心はやはり(Maine de Biranを代表とする)「内省」哲学であるし、ロシュフコーやアランを始めとする〈モラリスト〉の系譜であろう。(ポストモダニストはそれらをブルジョワ哲学として排除しようとするかもしれないが。)
私はドゥルーズを敬愛しており、彼の導きで哲学を始めたものではあるが、センセーショナルな言説を繰り返す今のポストモダン哲学が全てだとは思わない。
即ち、今やポストモダンの「支配的」言説となったニーチェに対して、敢えて〈反ニーチェ〉であること、“ニーチェ主義者”よりもスピノザ主義者であること…。
(支配的なstyleと化したニーチェを力能によって粉砕すること。)
復刊リクエスト投票
獣と主権者Ⅰ
【著者】ジャック・デリダ
経験論と主体性―ヒュームにおける人間的自然についての試論
【著者】ジル・ドゥルーズ
新しいアナキズムの系譜学
【著者】高祖岩三郎
是非河出文庫等で復刊して欲しいところだ。(2024/04/11)
傷と出来事
【著者】ジョー・ブスケ
また、ジョー・ブスケには他にも『Les capitales ou de Jean Duns Scot a Jean Paulhan』という極めて哲学的な形而上学的小説が存在すルのだが、この小説は「スコトゥス」と「ルルス」の精神的出会いを描いており、それだけでも読むに値する本であると分かるだろう。是非とも日本の中世哲学促進のため、現代フランス哲学における中世的源泉を研究するためにもジョー・ブスケの著作は手に入りやすいものとなって欲しい。(2024/03/07)
木村・相良 独和辞典 総革装
【著者】相良守峯 木村謹治
ぜひ革装で復刻して欲しい。(2024/03/04)
海辺の対話
【著者】アラン
私はドゥルーズを敬愛しており、彼の導きで哲学を始めたものではあるが、センセーショナルな言説を繰り返す今のポストモダン哲学が全てだとは思わない。
即ち、今やポストモダンの「支配的」言説となったニーチェに対して、敢えて〈反ニーチェ〉であること、“ニーチェ主義者”よりもスピノザ主義者であること…。
(支配的なstyleと化したニーチェを力能によって粉砕すること。)
「海辺の対話」という、一つの精神が残した、美しき稀有な物語を今こそ読みたい。(2024/02/26)
死を与える
【著者】ジャック・デリダ, 廣瀬浩司, 林好雄
ヘーゲル読解入門
【著者】アレクサンドル・ゴジェーヴ
カール・マルクスと西欧政治思想の伝統
【著者】ハンナ・アレント
ポパーのプラトン批判と同系列に扱われることもあるアーレントのプラトン批判だが、私見ではポパーよりその議論の構成には奥深いところがある。
21世紀の「暴力」を考えるという点でも、「政治」を考えるという点でも、我々の立つ哲学的伝統をアーレントと共に批判的に再検討するというのは素晴らしいことではないか?(2024/01/13)
修理屋
【著者】バーナード・マラマッド
ユダヤ人問題を今考える。(2024/01/13)
世界の名著 続2
【著者】プロティノス、ポルピュリオス、プロクロス 田中美知太郎責任編集