コアマガジン社から発売された著者の『Take on me』というハートフルロマンな成年コミックスに感動して、探したときにはすでに絶盤になっていた竹村雪秀の処女単行本。物語に味わいがあるのが特色で、SFやファンタジーを題材としたスタイリッシュでテンポの良い作品群。成年コミックスでありながら、あんまりエロくはないんだけれど、漫画としての面白さ満載なので、是非是非復刊してもらいたい作品集です。(2007/01/05)
掘骨砕三を知ったのは『おにくやさん』。奇想天外の物語とエロ可愛い登場人(?)物の虜になったのは言うまでもない。以来単行本が出るたびにワクワクドキドキな日々を送ってきた。小瀬秋葉=堀骨と知ったのは昨春。そのときはすでにとんでもないプレミア本になってしまっていた。彼のファンがいったいどれくらい存在するのか私にはわからないけど、成年コミックスの枠を乗り越えて多くのファンタジー好きな皆様に読んでもらいたい特別な作家の一人だから、このまま処女作品集が埋もれてしまうのは悲しすぎるし。全作品やおい系とはいえ、特に『嬾』のイタチ少年の可愛らしさとか、粘土少年のファンタジーな童話『Dog』とか、雰囲気のあるオヤヂとステキなバニーボーイのスタイリッシュでビザールなナイフファック『BULLETS AND KnifE』とか、男性が読んでも楽しめる作品満載なので、何卒何卒。(2007/01/05)
復刊リクエスト投票
下水街
【著者】掘骨砕三
桜桃のアンソロにシリーズ第1弾となる『下水街』が掲載されてから早14年。いまだ色褪せないその魅力。
無論、シリーズ2冊目となる『夜に虚就く』 を三和で描き始めた頃は『閉暗所愛好会』を描き終えていて漫画技法という面で大いにレベルアップしていたワケだから、掛け値無しにすべてが最高とは私にも言えないけど、物語が産み出す魅力・人と人が紡ぎ出すドラマの素晴らしさは、ある意味著者の全作品中、最高であると個人的には思うのです。
そんなライフワークなシリーズも現在の成コミ業界事情ではなかなか第3部を掲載できる媒体がなく今日に至ってしまったしだいではございますが、氏自体はまったくあきらめず、妥協せずに続編を描き始められる日を信じて日々精進していることは同人誌『下水街覚え書き纏め 本文編 乳から夜に虚就く』なぞ拝んだことのある方には火を見るよりも明らかでございましょう。
ともあれ、第3部が始まったときにコレが絶版じゃシャレになりません。
すでに啓蒙用の所持分も2冊しかなくなり、今後は古本を探して配るしかないのかと思うとどうにもいたたまれない思いです。
何卒何卒。(2009/08/02)
鉈川鉱 単行本(仮)
【著者】鉈川鉱(ナタカワコウ)
生に執着することで自らの運命すら書き換える『ネズミ少女』が好きすぎる。
鎖に繋がれたまま、顧みられなかった『少女』の脳裏に、そのときいったいどれだけの救いがあったのか考えるだけで、身が引き裂かれる。
これほどまでに運命のみに翻弄されてもなお、『ココ』はシアワセだったとしか私には思えない。
最初の反抗が最後の反抗になったとしても、『思春期乙女』のなけなしの勇気を笑える者などいないはずだ。
『虫螻』が『虫螻』に成り果てようと、世界など何も変わらないということのほうが、寧ろコワイ。
100頁ジョートー。
単価3千円でも最低10冊は買うから、とにかく出してくれ。
あと1・2編描き下ろしをやっつけてくれれば、なお至福。
後書きと作品解説もヨロ。(2009/05/10)
閉暗所愛好会
【著者】掘骨砕三
トリプルヴァイオレーションズ
【著者】米倉けんご
『ドッグスタイル』『ピンクスナイパー』とともに名作レベルの成コミなので是非復刊のほどよろしくお願いいたします。(2007/05/08)
ドッグスタイル
【著者】米倉けんご
ナタリィに銃と花束を。
【著者】竹村雪秀
小瀬秋葉 単行本未収録作品集
【著者】小瀬秋葉
HARMFUL
【著者】小瀬秋葉