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天然猫肉汁アリス缶詰さんのページ

復刊リクエスト投票

  • 下水街

    【著者】掘骨砕三

    ついにこの本までと思うと絶句。
    桜桃のアンソロにシリーズ第1弾となる『下水街』が掲載されてから早14年。いまだ色褪せないその魅力。
    無論、シリーズ2冊目となる『夜に虚就く』 を三和で描き始めた頃は『閉暗所愛好会』を描き終えていて漫画技法という面で大いにレベルアップしていたワケだから、掛け値無しにすべてが最高とは私にも言えないけど、物語が産み出す魅力・人と人が紡ぎ出すドラマの素晴らしさは、ある意味著者の全作品中、最高であると個人的には思うのです。
    そんなライフワークなシリーズも現在の成コミ業界事情ではなかなか第3部を掲載できる媒体がなく今日に至ってしまったしだいではございますが、氏自体はまったくあきらめず、妥協せずに続編を描き始められる日を信じて日々精進していることは同人誌『下水街覚え書き纏め 本文編 乳から夜に虚就く』なぞ拝んだことのある方には火を見るよりも明らかでございましょう。
    ともあれ、第3部が始まったときにコレが絶版じゃシャレになりません。
    すでに啓蒙用の所持分も2冊しかなくなり、今後は古本を探して配るしかないのかと思うとどうにもいたたまれない思いです。
    何卒何卒。(2009/08/02)
  • 鉈川鉱 単行本(仮)

    【著者】鉈川鉱(ナタカワコウ)

    運命を理解していてもなお、あたりまえのように生と性に執着しようとする『アソビ』と『ネムリ』が私は好きすぎる。
    生に執着することで自らの運命すら書き換える『ネズミ少女』が好きすぎる。
    鎖に繋がれたまま、顧みられなかった『少女』の脳裏に、そのときいったいどれだけの救いがあったのか考えるだけで、身が引き裂かれる。
    これほどまでに運命のみに翻弄されてもなお、『ココ』はシアワセだったとしか私には思えない。
    最初の反抗が最後の反抗になったとしても、『思春期乙女』のなけなしの勇気を笑える者などいないはずだ。
    『虫螻』が『虫螻』に成り果てようと、世界など何も変わらないということのほうが、寧ろコワイ。

    100頁ジョートー。
    単価3千円でも最低10冊は買うから、とにかく出してくれ。
    あと1・2編描き下ろしをやっつけてくれれば、なお至福。
    後書きと作品解説もヨロ。(2009/05/10)
  • 閉暗所愛好会

    【著者】掘骨砕三

    閉暗所愛好会という奇妙な倶楽部で働いていた青年、黒川は、ある日配置換えと称して特別会員の世話役を命ぜられる。異常性癖をもった7名の専属となった黒川は、その世話の特殊性から知らずと徐々に肉体を改造させられてゆく。 そして最後には、驚くべき結末が待っている。 全編通して塗糞・食糞の嵐の中での性行為。孤高なる詩人『掘骨砕三』が世に問う渾身の一冊。奇譚の使い手はまた比類なき世界を魅せてくれた。目的は根本たる欲望に刷り換えられ原初たる生命の営みに回帰する。根底に描かれているのは愛に他ならない。あるいは遺伝子に組み込まれた本能とも言う。人は原罪など負うに非ず。あえて原罪を問うならこの偉大なる作品を絶版に貶めた私たちの世代の情けなさであろう。待て、しかして希望せよ。人ひとりの声では無力でも和は輪となり星々へも届くことを願う。(2007/06/03)
  • トリプルヴァイオレーションズ

    【著者】米倉けんご

    『DYNA』のロボット少年が可愛すぎます。『トリプルヴァイオレーションズ』のチャーのブルマ姿が可愛すぎます。でも巻末短編『ホワイト キャンディ』の屈折した愛と狂気に鳥肌が立った私でした。
    『ドッグスタイル』『ピンクスナイパー』とともに名作レベルの成コミなので是非復刊のほどよろしくお願いいたします。(2007/05/08)
  • ドッグスタイル

    【著者】米倉けんご

    1冊の本としての評価なら『ピンクスンイパー』の方が上だろうけど、全4話の表題作『ドッグスタイル』はヨネケンの真骨頂である屈折した愛と狂気を物語にいかんなく封じ込めた素晴らしい作品で、個人的にも『トリプルヴァイオレーションズ』に収録されている『ホワイト キャンディ』とともに著者の全作品中で最愛の作品です。ほか、全3話の『Melting DINER'S』もステキで時代を越えて愛されるべき素晴らしい成コミだと思います。(2007/05/08)

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