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レビュー一覧

定本 エリノア

読後レビュー

全10件

  • やっと読めた!

    多感な少女時代に心に残った作品です。 (2017/06/16)

    GOOD!1
  • 驚愕

    谷口さんは「エリノア」をなぜもこんなに醜く描いたのか・・?エリノアのあの言葉が棘のように残っています。 (2016/10/16)

    GOOD!0
  • ガラスの少女時代

    当サイトで初めて作品を知りました。発表当時は小学生で、時期的にはハレンチ学園等を読んでドキドキしていた世代です。少女マンガを読む様になるのはちょっと後、忠津陽子さん全盛の頃ですか。高校生デビューの少女マンガが続々と生まれた頃。
    本作品に触れて先ず感じたのは、作者の少女としての感性が繊細で非常に脆いという事です。その後の少女マンガも繊細さは有りましたが、谷口さんは余りに脆かった。人間は成長と共に段々と世俗的なものに染まって行き、たぶん純真な心を失いながら強くなっていくのです。
    エリノアは、作者個人の悲劇的な人生・心境を有りのままに表現した私小説です。
    読了して作者もエリノアも、何とか助けてあげられなかったのか、という無力感に苛まれました。何度も読み返せる作品では有りません。でも、大事に持っている事で少しでもご供養になればと思います。 (2016/08/29)

    GOOD!2
  • これだけではなんとも評価は難しい

    作品でのヒロインのコンプレックスは外見と言うことになっているがそれ以外のことに関する比喩でもあると感じる。
    解説の評者のように彼女の未来に自分を削る創作スタイルしかありえなかったのかは断言は出来ないと思う。何かの人や作品との出会いで違ったスタンスも持ち得たのではないかと。

    この作品だけを評価すると例えば宮沢賢治の名作とは言えない童話作品的な物となるでしょう。 (2016/05/13)

    GOOD!0
  • さらなる衝撃、より強く、深く。

    最初に刊行された『エリノア』も買いましたが、今回、新たに発見され、あわせて掲載されたコンテンツもまた、より強く、深い衝撃を受けるものでした。
    創作に際し、自分の持つなにかを犠牲にしてしまうことは、多かれ少なかれあるとは思うのですが、谷口ひとみさんにとって、このデビュー作『エリノア』が、そのまま“白鳥の歌”になってしまうとは。
    その厳然たる事実を前に、今回もやはり冷静な気持ちでページをめくることは、できませんでした。
    でも、たとえば何も知らない人に、ただ『エリノア』本編だけを読んでもらえば、「高校生だった女の子のデビュー作なんだね。多少つたないところもあるけれど、よく描けてるし、鋭いところもあって、もっと読んでみたかったね」、といった、ごく素直な感想が返ってくるかもしれませんし、谷口ひとみさんご本人も《悲劇のヒロイン》扱いされるよりは、案外そういった感想の方を喜ばれたかもしれないですね。
    いずれにしてもここには、当時高校生だった谷口ひとみさんがたったひとつ遺した短編『エリノア』があります。
    これ以上は何も言わず、ただ、ご一読をおすすめするのみです。 (2016/04/20)

    GOOD!2
  • 哲学です

    前回の販売を逃してしまい途方に暮れましたが定本として再び出会え、嬉しい限りです。
    17歳でこの漫画を描くことができた谷口ひとみには脱帽です。
    この作品は哲学だと思います。

    今回、掲載された描き直される前の原稿も実に衝撃的でした。
    ネタバレになるので伏せますが、確かにエリノアの言う通りだよなと思いました。
    そして彼女が言ったことは人間に限ったことではないと。

    エリノアの気持ちがわかる人、共感できない人、多々いますが私はいい作品だと思いました。 (2016/04/20)

    GOOD!3
  • 買ってよかったです

    そしてこの作品に出会えてよかったです。
    作品はとても可愛らしく純粋でまっすぐで、10代の谷口先生だからこそ描けたのではないかな、と思いました。でも、後半、結末は深いものを感じました。本当にこの1作品だけ、というのがもったいなく悔やまれます。
    そして谷口先生の小学校、中学校と文集に載せた作品も衝撃をうけました。
    さらにご遺族の方の話によってかかれた谷口先生の生きた道・・・。
    こういった方がいた真実、こういう作品があった事実を知る事ができて良かったと私は思います。 (2016/04/17)

    GOOD!2
  • 清純な乙女の世界の時間

    と言う物は、過ぎてしまえば、大人の汚れた醜い現実に出会う訳で、作者はその限られた短い時間で、そのいのちの歩みを止めてしまいました。
    ”心無い男子生徒の言葉”に過敏な作者は、深く傷つきましたが、あるいはこの男子生徒の言葉は、作者への恋の表白だったのかも知れません。
    中学生の頃の、女子生徒は、男子などよりはるかに大人で、教師へ恋心を抱くのも普通にある事です。
    当時の時代が、両親、教師も大人としての、思いやり、大きな心が持てない頃だった。
    現代の、現実からすれば、自由のない、拘束された青春期が、傷ましくも哀れであります。 (2016/04/17)

    GOOD!1
  • 秀でた作品の壮絶な舞台裏

    作品は群を抜いています。デビューでこれなら期待が膨らみます。

    しかし発行者の取材により壮絶な舞台裏が明かされています。あえて記せば、その事実は僕にとって、期待を捨てるに十分なものでした。

    一度作品を読んでしまえば、舞台裏を見ないですませるわけにはいきません。作品も作者も劇的な、奇跡という言葉では優しすぎる、この世の常から一歩はみ出したものがここにあります。 (2016/04/17)

    GOOD!1
  • 衝撃を受けました

    今回、初めて読んで、作者さんのことを知り、衝撃を受けました。
    いかにも昔の少女漫画…というタッチで描かれているのが、かえって新鮮ですらあります。
    純粋な心の持ち主の少女にしか描けない作品だと思いました。
    この1作しか読めないのが非常に残念です。
    この本の中で触れられている、次に描かれる予定だった「赤いコスモス」も、ぜひ読んでみたかったです。 (2016/04/10)

    GOOD!1

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