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伊福部昭ファンマガジン『伊福部ファン』 第5号

900円(税込)

(本体価格 819 円 + 消費税10%)

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出版社 オリエント工房
判型 B5
頁数 128 頁
ジャンル エンタメ

商品内容

映画「ゴジラ」のテーマ音楽で有名なクラシック音楽の作曲家・伊福部昭(1914~2006)をテーマにした小冊子。
2022年8月に発行した「第4号」の続刊。

表紙:井上道義氏とゴジラ(撮影:星ひかる)

▼収録内容
◆みちよしの成城散歩 * 指揮者 井上道義インタビュー
ショスタコーヴィチ、マーラー、モーツァルト、そして現代作品などの演奏で高い評価を得ている指揮者・井上道義さんは、伊福部昭の管絃楽作品を長年にわたり積極的に取り上げてきた、現役の演奏家としては世界で唯一の存在でもある。
そんな道義さんにインタビューを申し込んだところ、快諾とともに寄せられた取材場所のリクエストが「東宝撮影所にゴジラの撮影現場とか残っていたら」。
取材当日は快晴。世田谷区にあるTOHOスタジオの承諾のもと、ゴジラの壁画前に集まると、いつのまにか成城地域を散策することとなり--
道義さんが自身のルーツである成城の記憶をたどる「みちよしの成城散歩」と、伊福部音楽についての道義さんの率直な見解をまとめたインタビュー記事の二部構成による、巻頭カラー特別企画。
撮影:星ひかる
取材・構成:オリエント・R・マインスキー
取材:トヨタトモヒサ、小畑嘉丈
取材協力:TOHOスタジオ、Cafe & Gallery Roomer

◆演奏会レポート/オリエント・R・マインスキー、軟骨@FunekoFunewo
2022年秋から2023年末にかけて行われた演奏会などのレポートを収録(以下、掲載順)。
◇伊福部の音楽 Vol.4
 ヴォーカル/ソプラノ:藍川由美
 ピアノ:百武恵子、ヴィオラ:百武由紀
 オーボエ:神農広樹、コントラバス:竹田勉
 『平安朝の秋に寄する三つの詩』
 『摩周湖』
 『蒼鷺』
◇NHK交響楽団 第1968回定期公演 Aプログラム
 指揮:井上道義
 『シンフォニア・タプカーラ』
◇第12回 音楽大学フェスティバル・オーケストラ(2日目)
 指揮:井上道義
 『シンフォニア・タプカーラ』
◇A.POC ABLE“TYPE-I MM project”
 指揮:井上道義
 『日本狂詩曲』
◇尺八とマリンバによる世界最小オーケストラ“東方見聞録”
 尺八:藤原道山、マリンバ:SINSKE
 『日本組曲』尺八・マリンバ編曲版
◇名古屋芸術大学ウインドシンフォニー 第3回定期演奏会
 指揮:遠藤宏幸
 マリンバ:稲垣佑馬
 『ウィンドアンサンブルとマリンバのための“ラウダ・コンチェルタータ”』和田薫 編
◇クラシック・キャラバン札幌公演
 指揮:原田慶太楼
 ヴァイオリン:豊島泰嗣
 『ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲』
◇関西フィルハーモニー管弦楽団 第332回定期演奏会
 指揮:藤岡幸夫
 ヴァイオリン:神尾真由子
 『ヴァイオリン協奏曲第2番』
◇オーケストラ・ポミエ 第9回定期演奏会
 指揮:村瀬涼
 ピアノ:薮内弥侑
 『ピアノと管絃楽のための“リトミカ・オスティナータ”』

◆演奏会レポート:カーチュン・ウォンの快進撃を追う/オリエント・R・マインスキー、小畑嘉丈
井上道義の引退表明と時を同じくして現れた「伊福部指揮者」期待の新星、シンガポール出身のカーチュン・ウォン。
楽団と聴衆の支持をあっという間に取り付けたカーチュンは、2021年度の『リトミカ・オスティナータ』を皮切りに日本フィルで3シーズンにわたって伊福部作品を取り上げたほか、兵庫芸術文化センター管ではこれまで誰もやらなかった『サロメ』抜粋演奏を実施。この抜粋演奏の取り組みは読響の2024年度公演にも波及した。さらには、ドイツのドレスデン・フィル定期演奏会へ『シンフォニア・タプカーラ』を持っていくという、まさに「伊福部指揮者」としても快進撃としか言いようのない活躍ぶりを見せている。
そんなカーチュンが指揮した3公演のレポートを掲載。
◇兵庫芸術文化センター管弦楽団 第137回定期演奏会
 『舞踊曲“サロメ”』より7つのヴェールの踊り
◇日本フィルハーモニー交響楽団 第747回 東京定期演奏会
 『シンフォニア・タプカーラ』
◇日本フィルハーモニー交響楽団 第756回 東京定期演奏会
 マリンバ:池上英樹
 『オーケストラとマリンバのための“ラウダ・コンチェルタータ”』

◆特集:伊福部昭 映画音楽作品リスト(暫定版)を作った。/オリエント・R・マインスキー、監修:タバスコ9924
シリーズ「伊福部昭の作品を網羅する」の研究テーマとして掲げた映画音楽作品リストの編纂。足掛け5年に及ぶ企画もここで一区切り。本特集記事では、特別付録として収録したリスト編纂のポイントを(駆け足で)まとめる。

◆聖地探訪:新音楽連盟結成の地「札幌“ネヴォ”」/トヨタトモヒサ
今回取り上げる場所は、若き日の伊福部昭や早坂文雄、三浦淳史が足繁く通った名曲喫茶「ネヴォ」。現在の札幌の街並みから、当時のネヴォ周辺の風景を探る。

◆秘曲探訪:忘れじの北海道賛歌/トヨタトモヒサ
伊福部昭の“秘曲”をたどる聖地探訪番外編。合唱付き管絃楽作品『北海道賛歌』の成立経緯と現状を丹念に辿る。聖地探訪パート2として同楽曲初演の地「札幌市民会館」を取り上げるとともに、詳細な演奏記録を収録。

◆リトミカ・オスティナータ研究エッセイ『リズムを動かす人たち』/九鬼蛍
伊福部昭といえば変拍子。2023年末に話題となった「ゴジラのテーマ」がまさにそうだが、大管絃楽にしても器楽曲にしても、リズムの変化が巧みに入り込み、それがときには子供でも口ずさめる易しい歌となって表出する。その伊福部変拍子音楽の極北、ピアノ協奏曲『リトミカ・オスティナータ』をテーマとし、楽曲の構成、改訂履歴、歴代の録音を探究するとともに、演奏経験を持つ3人のピアニスト、江原千咲子、岡安咲耶、川上敦子の各氏へインタビューを実施。また、詳細な演奏記録を可能な限り収録。

◆特別付録:伊福部昭 映画音楽作品目録 2023年12月暫定版/オリエント・R・マインスキー、監修:タバスコ9924
これまで幾度も編纂されてきた伊福部昭映画音楽作品のリスト。今回、新たなアプローチによる新編纂のリストを特別付録として収録。作品の検証状況、楽譜の照合状況、収録の典拠となる映像または文献情報を一作ずつ取りまとめたほか、作品タイトルのよみがなやビデオソフト・配信の有無、これまでにリストアップされたものの削除に至った作品や収録保留中の作品の情報など、必要最低限の情報をコンパクトにレイアウト。作品名、監督名、製作会社順の索引も収録。

そのほか、ニューストピック、希少資料を取り上げた「こんな資料 みいつけた!」、今後の演奏会情報などを収録。

▼正誤表
本誌正誤表についてはこちらをご参照ください。

▼クレジット
発行人・編集主幹・進行・取材・資料調査・執筆:オリエント・R・マインスキー
取材・資料調査・特集監修・付録監修:タバスコ9924(伊福部ファン編集部)
取材・資料調査・執筆・編集:阿波守(anatahan)/九鬼蛍(TENNS)/トヨタトモヒサ/軟骨@FunekoFunewo(以上、伊福部ファン編集部)
取材・執筆:小畑嘉丈
取材・資料提供:N38915
編集助手:かめごろう
表紙・巻頭企画 撮影:星ひかる
撮影:オリエント・R・マインスキー/トヨタトモヒサ
取材協力:井上道義/江原千咲子/岡安咲耶/川上敦子/KAJIMOTO 東京オフィス/Cafe & Gallery Roomer/東京音楽大学付属図書館/TOHOスタジオ
資料・情報提供:朗大/井坂能行/井戸屋猫八/井上誠/鈴木宣孝/福田滋/八尋健生/伊福部ファンの皆さん/映画ファンの皆さん/市川崑記念室/全音楽譜出版社
資料協力:遠山一行記念 日本近代音楽館
写真提供:iStock
協力:神保町 猫の本棚/ネオ書房@ワンダー店
Special Thanks:東京交響楽団
デザイン:オリエント・R・マインスキー(オリエント工房)

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読後レビュー

全1件

  • 相変わらず濃い

    相変わらずの内容の濃さに感服です。伊福部先生の映画音楽リスト(暫定版)
    はすごい労作、感動モノです。
    またリトミカ・オスティナータ研究がこれまた素晴らしい。分析と考察、収録CDの紹介と疾風怒濤。先生が亡くなられて久しいですがこのように真摯に研究をされる方たちのお陰でいろいろな事実を知ることができます。
    ひれ伏して仰ぎ見るが如き書籍です。 (2024/04/13)

    GOOD!0
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