エヴァンゲリオンの精神史
小野俊太郎
著者 | 小野俊太郎 |
---|---|
出版社 | 小鳥遊書房 |
頁数 | 410 頁 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784909812827 |
商品内容
月/『神曲』/パッチワーク/コラージュ/引用/モザイク/改変/戦後/負い目/ドーナツの穴/ループ/リピート/逸脱/縫合/転回/天使/メタフィクション/編集/遅延/マルチエンディング、そして、過去の継承と未来への改変…。
エヴァ(と取り巻く現象)というテクストは、マニエリスム的読解を求めていた。
▼目次
序章 完結しても閉じない物語
--複数の結末をもつ物語
--多くの引用と借用
--全体を貫くペンペンの役割
--並走する複数の作品
--全体の構成
第1部 出発点と完結まで
第1章 すべての出発点
◇1 企画書から始まった
--出発点としての企画書
--企画意図と人類補完計画
--各エピソード
--メモの具現化
--高畑勲との関連
◇2 エヴァンゲリオンとの交差点
--エヴァンゲリオンとの出会い
--放送時間枠とのつながり
--林原めぐみのイメージ
--中学二年生という設定
--プロデューサーの役割
--マッチョなヒーロー像の解体
第2章 竹取物語として
◇1 月に憑かれた作品
--月がコラージュされた作品
--ヤシマ作戦と月
--月が見守っている作品
--私を月まで連れて行って
--セーラームーンとの関係
◇2 竹取物語としてのエヴァンゲリオン
--物語素としての竹取物語
--ウルトラマンAとの関係
--かぐや姫としてのレイ
--富士山と竹取物語
第2部 書き始められたテクスト
第3章 コックピットに搭乗すること
--使徒の襲来
--ロボットに搭乗するまで
--コックピットに座ること
--マジンガーZとの関係
--ガンダムとの関係
--パトレイバーとの関係
--第壱話の意義
第4章 シンジと搭乗させる大人たち
◇1 使徒と搭乗の拒否
--使徒出現とのシンクロ
--ダミーに満ちたテクスト
--繰り返される搭乗拒否
◇2 特攻と生き残った者たちの負い目
--特攻を強要する大人たち
--生き残り者の負い目
--ゲンドウと亡き妻
--ミサトと失われた父
--赤木リツコと母親
--碇ユイの誘惑
第5章 使徒と堕天使
◇1 天使と使徒の間
--天使としての使徒
--ふしぎの海のナディアとの関係
--天使のたまご
--襲来する使徒の役割
◇2 使徒を撃退する者たち
--「謎の円盤UFO」との関係
--オペレーターや上官としての女性
◇3 堕天使としてのEVA
--堕天使ルシファーの系譜のなかで
--永井豪と小松左京と『神曲』
--テストタイプから量産型へ
--ハルマゲドンとエンディング
第6章 食らうものと食われるもの
◇1 弁当をめぐる錯誤
--エヴァ飯の不在
--二種類の弁当
--稲とスイカ
◇2 人身御供
--使徒としてのEVA3号機
--貪り食らうEVA
--体内消化と嘔吐
--胎内回帰と再生産
第7章 最終二話の意味するところ
◇1 裏切りか、結末の遅延か
--未知の群衆との遭遇
--文字の多用
--反復される審問
--メタフィクションの視点
◇2 テレビシリーズの完結としての最終話
--歴史の回顧として
--アニメ史の技法的な回顧
--『桃太郎 海の神兵』への応答
--『ファンタジア』への応答
第3部 書き足され、書き直されたテクスト
第8章 新生から終劇へ
◇1 編集とマネジメント
--予告編と二つのエヴァ
--予算とスケジュール
--エピソードとスタッフの配置
◇2 「DEATG編」という総集編
--シリーズにおける総集編
--カノンという規範
--テーゼとカノン
◇3 「夏エヴァ」の新生と終劇
--シト新生さらにエヴァの終劇
--それぞれの決着
◇4 シンジのヰタ・セクスアリス
--十四歳のヰタ・セクスアリス
--エロスとタナトス
第9章 並走するマンガ版
◇1 誘導から逸脱へ
--もうひとつのエヴァンゲリオン
--出発点の違い
--削除された使徒たち
--シンジと仲間たち
◇2 キャラクター間の距離
--アスカとの関係
--レイが抱える距離
--代理の父としての加持
--フィフスチルドレン
--シンジとゲンドウの関係
◇3 夏から冬へ
--冬のエンディング
--天使たちの昇天
第10章 折れてつながるテクスト
◇1 整理から逸脱へ
--再構築か新築か
--リメイクの流れのなかで
-新劇場版とスクリーンの拡張
--失ったものと見つけたもの
--使徒とEVA
◇2 接続と連結
--ネットワークと結縁
-異能者とシンクロ率
--列車と心象風景
◇3 転回しながらつながる物語
--螺旋とメビウスの輪
--赤と青の反転
第11章 過去の継承と未来への改変
◇1 シン化する未来へ
--選択をさせるために
--人類補完機構と未来史
--未来史と日常生活の可視化
--継ぐのは誰なのか
◇2 碇一家の解体
--イカリという名字
--碇ゲンドウの一家
◇3 世界の浄化と第3村
--赤い海から青い海へ
--トトロと第3村
--第3村というヒカリ
--廃墟とゴミの問題
◇4 原動力の交替
--シをシン化させる
--港のエンディング
--新たなシ者としてのシンジ
終章 足跡を残すために
--マルチエンディングとして
--ドーナツの穴を楽しむ
--終えるための物語
--シンジ、大地に立つ
あとがき
主要参考文献
エヴァ(と取り巻く現象)というテクストは、マニエリスム的読解を求めていた。
▼目次
序章 完結しても閉じない物語
--複数の結末をもつ物語
--多くの引用と借用
--全体を貫くペンペンの役割
--並走する複数の作品
--全体の構成
第1部 出発点と完結まで
第1章 すべての出発点
◇1 企画書から始まった
--出発点としての企画書
--企画意図と人類補完計画
--各エピソード
--メモの具現化
--高畑勲との関連
◇2 エヴァンゲリオンとの交差点
--エヴァンゲリオンとの出会い
--放送時間枠とのつながり
--林原めぐみのイメージ
--中学二年生という設定
--プロデューサーの役割
--マッチョなヒーロー像の解体
第2章 竹取物語として
◇1 月に憑かれた作品
--月がコラージュされた作品
--ヤシマ作戦と月
--月が見守っている作品
--私を月まで連れて行って
--セーラームーンとの関係
◇2 竹取物語としてのエヴァンゲリオン
--物語素としての竹取物語
--ウルトラマンAとの関係
--かぐや姫としてのレイ
--富士山と竹取物語
第2部 書き始められたテクスト
第3章 コックピットに搭乗すること
--使徒の襲来
--ロボットに搭乗するまで
--コックピットに座ること
--マジンガーZとの関係
--ガンダムとの関係
--パトレイバーとの関係
--第壱話の意義
第4章 シンジと搭乗させる大人たち
◇1 使徒と搭乗の拒否
--使徒出現とのシンクロ
--ダミーに満ちたテクスト
--繰り返される搭乗拒否
◇2 特攻と生き残った者たちの負い目
--特攻を強要する大人たち
--生き残り者の負い目
--ゲンドウと亡き妻
--ミサトと失われた父
--赤木リツコと母親
--碇ユイの誘惑
第5章 使徒と堕天使
◇1 天使と使徒の間
--天使としての使徒
--ふしぎの海のナディアとの関係
--天使のたまご
--襲来する使徒の役割
◇2 使徒を撃退する者たち
--「謎の円盤UFO」との関係
--オペレーターや上官としての女性
◇3 堕天使としてのEVA
--堕天使ルシファーの系譜のなかで
--永井豪と小松左京と『神曲』
--テストタイプから量産型へ
--ハルマゲドンとエンディング
第6章 食らうものと食われるもの
◇1 弁当をめぐる錯誤
--エヴァ飯の不在
--二種類の弁当
--稲とスイカ
◇2 人身御供
--使徒としてのEVA3号機
--貪り食らうEVA
--体内消化と嘔吐
--胎内回帰と再生産
第7章 最終二話の意味するところ
◇1 裏切りか、結末の遅延か
--未知の群衆との遭遇
--文字の多用
--反復される審問
--メタフィクションの視点
◇2 テレビシリーズの完結としての最終話
--歴史の回顧として
--アニメ史の技法的な回顧
--『桃太郎 海の神兵』への応答
--『ファンタジア』への応答
第3部 書き足され、書き直されたテクスト
第8章 新生から終劇へ
◇1 編集とマネジメント
--予告編と二つのエヴァ
--予算とスケジュール
--エピソードとスタッフの配置
◇2 「DEATG編」という総集編
--シリーズにおける総集編
--カノンという規範
--テーゼとカノン
◇3 「夏エヴァ」の新生と終劇
--シト新生さらにエヴァの終劇
--それぞれの決着
◇4 シンジのヰタ・セクスアリス
--十四歳のヰタ・セクスアリス
--エロスとタナトス
第9章 並走するマンガ版
◇1 誘導から逸脱へ
--もうひとつのエヴァンゲリオン
--出発点の違い
--削除された使徒たち
--シンジと仲間たち
◇2 キャラクター間の距離
--アスカとの関係
--レイが抱える距離
--代理の父としての加持
--フィフスチルドレン
--シンジとゲンドウの関係
◇3 夏から冬へ
--冬のエンディング
--天使たちの昇天
第10章 折れてつながるテクスト
◇1 整理から逸脱へ
--再構築か新築か
--リメイクの流れのなかで
-新劇場版とスクリーンの拡張
--失ったものと見つけたもの
--使徒とEVA
◇2 接続と連結
--ネットワークと結縁
-異能者とシンクロ率
--列車と心象風景
◇3 転回しながらつながる物語
--螺旋とメビウスの輪
--赤と青の反転
第11章 過去の継承と未来への改変
◇1 シン化する未来へ
--選択をさせるために
--人類補完機構と未来史
--未来史と日常生活の可視化
--継ぐのは誰なのか
◇2 碇一家の解体
--イカリという名字
--碇ゲンドウの一家
◇3 世界の浄化と第3村
--赤い海から青い海へ
--トトロと第3村
--第3村というヒカリ
--廃墟とゴミの問題
◇4 原動力の交替
--シをシン化させる
--港のエンディング
--新たなシ者としてのシンジ
終章 足跡を残すために
--マルチエンディングとして
--ドーナツの穴を楽しむ
--終えるための物語
--シンジ、大地に立つ
あとがき
主要参考文献
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読後レビュー
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