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マニアック川柳コンテスト 九

マニアック川柳コンテスト 九
ご応募ありがとうございました!

「マニアック川柳コンテスト 九」にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
皆さまからの作品の数々を以下にご紹介いたします。

それでは、第2回 入選作品の発表です!
入選作品は、以下の3点に決定いたしました!!

入選発表!

まずは、1つめの入選作品をご紹介!
古着屋で ボタンチェックし 服を買う
今回も来ましたよ、本末転倒型のマニアが! たとえ服のサイズが合わなくても、ボタンさえ気に入ればその洋服を買ってしまうという「ボタン収集家」によるマニアック川柳がこちらです。
あくまでもボタンがメインで、洋服の部分は二の次だと。
面積にすれば1%にも満たない大きさだけど、ここに愛とこだわりを注ぎ込む人だっているんです。
続いて、2つめの入選作品をご紹介!
カセットの ロード途中で リードエラー
パソコンならぬ“マイコン”が、少しづつ一般家庭にも普及し始めた1970年代後半~80年代初期。当時のPC事情を知る人なら、ピンときた川柳ではないでしょうか。
フロッピーディスクが主流になる前は、記憶媒体に音楽用のカセットテープが使われていたんですよ。
読み込みに何分もかかるうえに、途中でエラーが発生したら、はじめからやり直しというやるせなさ…。
いまやカセットは、音楽ソフトとしてもマニアックな媒体に。時代の移り変わりを感じますね。
そして、最後の入選作品をご紹介!
デロリアン 企画段階 冷蔵庫
これは、メイキングや裏設定までチェックする映画マニアなら、知っているネタかもしれません。
デロリアンとは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する、自動車型のタイムマシン。落雷級の高電力を使って、過去や未来へと時空を飛び越えるシーンが印象的ですが、企画段階ではなんと、冷蔵庫を改造したものというアイデアだったそうです。
子どもがマネをして事故を起こさないように、という配慮からボツになったんだとか。
以上の作品を投稿いただいた皆さまには、5,000円分のQUOカードをプレゼントいたします。
おめでとうございます!

続いて、「佳作」を発表します!
このままボツにするのはもったいない!
という、入選候補として最後まで選考に残った秀作の数々をご紹介。全部で10句あります。

佳作発表!

※作品のうしろのカッコ内は、投稿者名(敬称略)です。

◆息継ぎは いつするのかと MISIA聴く (極楽鳥)
圧倒的な歌唱力や表現力に魅了され、ついつい歌の世界に引き込まれてしまう一般リスナーに対し、
別の視点からもう少し掘り下げてみよう、と研究心を出してしまうのがマニアというものです。
プロのシンガーは、肺活量を鍛えるトレーニングなども日常的にやっているんでしょうか。
まさか鼻で吸いながら口からの発声を同時に行うという技を習得している訳じゃないですよね!?
◆タンバリン 指は入れない 横の穴 (宮のふみ)
木の枠のところにあるあの穴、なんか中途半端な大きさだなーと思ってたら、指を入れる用じゃなかったのか!
なんと、スタンドや壁に掛ける用の穴なんだそうです。
穴なんてなくても、元々引っ掛けやすそうな形状だと思うけど…。
◆在宅で 消化しだした 積みプラモ (woo)
大人になってある程度趣味にお金がかけられるようになり、次々とコレクションしたまでは良かったが、
それを楽しむための時間が足りない…。マンガ、DVD、プラモなど、様々なジャンルのマニアから
そんな声が聞こえてきます。
が、テレワークの導入で、通勤時間がなくなった分だけ自由時間が増えた会社員も多いはず。
プラモづくりにかける時間を捻出できるようになった、という訳です。
◆阿部寛 昔のウェブの 伝道師 (のほほん)
Windows95~98時代の佇まいが、今も色濃く残ることで知られる阿部寛さんの公式ホームページ。
いまやウェブサイト黎明期を知る上での、貴重な歴史遺産的存在ですらあります。
20代以下の世代には、かえって新鮮に映るかもしれませんね。
来訪者カウンターを付けてくれたら、「キリ番GETしました!」って掲示板に書き込みに行きたい!
◆房州海老 名前が変わる 伊勢の海老 (元パティシエAP)
獲れた地方によって名前が変わる魚介類はいくつかありますが、全国区ブランドである伊勢海老の「伊勢」を
大胆にも取り替えてしまった千葉の「房州海老」は、ある意味マニアックな存在ではないでしょうか。
実は、三重県よりも漁獲高が多い年もある千葉県。
でも「伊勢海老」って呼んだ方が、なんとなく高級感出るんだよなぁ。
◆風景印 御朱印の次は 御書印か (まさしさま)
郵便局の風景印、神社やお寺の御朱印は有名ですが、書店を巡って集める「御書印」は、まだまだマニアックな存在。
2020年3月に始まった、全国約300の書店で、店ごとに異なる絵柄のスタンプがもらえるプロジェクトだそうです。
思えば、幼少期のラジオ体操から、日本人の生活習慣には「スタンプ集め」という“儀式”が
根付いているのかもしれません。
◆続柄 「妻」と書くとこ 「毒」と書き (寅次郎)
いやこれ、さすがにネタでしょ、と思ったら実話だそうで。
「助走→女装」「お客様用→お客彷徨う」みたいな変換ミスはよく聞きますが、
このパターンは自筆じゃないと起こり得ないやつですからね。
逆に「夫」と書かれるべき欄に「犬」と書かれても知りませんよ。
◆空箱の ために5時起き 選挙の日 (山宗雲水)
朝、投票所に一番乗りした人にのみ与えられる特権=それが「零票確認」。
不正が行われていない証明として、朝イチの時点ではまだ投票箱の中身が空であることを
確認する作業に立ち会えるのです。
一般人にとっては大してうれしくない“任務”も、マニアにとってはこのうえない特別感!
◆ベル押して ギリまで迷う レストラン (にゃん恵)
優柔不断な人が、レストランでメニューを決めるのに時間がかかるのはよくあるシチュエーションですが、
こちらは注文を決める前にあえてベルを押し、店員さんが来るまでには確定させようと
自らに制限時間のミッションを課す、という川柳。
もはや何のジャンルのマニアかわかりませんが、不思議とマニアックさだけは伝わってきます。
ボタン押下後のわずかなシンキングタイムを有効活用するこの術、「東大王スタイル」とでも命名しましょうか。
◆ノイズ音 ずっと流して エージング (ダエマソ)
新品のスピーカーやイヤホンを使い始める際、「ならし運転」としてノイズ音を流し、
音質を向上させる作業… それがエージングです。
オーディオマニアの沼、なかなか深そうですね。そこそこの音質で聞けるならそこまでこだわらなくても…
という非マニアの本音も、このノイズ音の中にかき消されてしまいそうです。
佳作に選出された作品を投稿いただいた皆さまには、Tポイント500ポイントをプレゼントいたします!

九年目、終了です。

改めまして、たくさんの投稿ありがとうございました!
今回もすばらしい作品がたくさん寄せられました。

昨年はコロナ関連を題材にした作品がかなり多かったのですが、今年は、昨年から続くコロナ生活ネタに加え、
趣味ネタ、職業ネタ、地方ネタ、懐かし時代ネタ、知識ネタなど、かなりバリエーションに富んだ作品が寄せられました。

ところで、今回惜しくも選に漏れた知識ネタの投稿の中に、
和歌短歌 一句じゃないよ 一首です (たんたかたんか)
という作品を見つけ、ドキッとさせられました。そういえば、川柳の数え方って正しくは何だっけ? と。

調べてみたところ、川柳は「一句、二句…」が正しいようですね。
当コンテスト内のページを確認してみたところ、「一首」と書いてしまっている箇所がいくつか…。
今年のページはすでに直しましたが、昨年以前のページも、そのうちこっそり修正しましょうかね。

という訳で、1タームを2回に分けて実施した「マニアック川柳コンテスト 九」も、これにて終了です。
今年もお付き合いいただき、ありがとうございました!

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