復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2004/02/24(返答 13件)
受付中
30年ほど前の児童文学全集にでていたお姫様の話
39年ほど前に小学館からでていた少年少女世界の名作文学の中に掲載されていたものだと思います。貧しいガチョウ番かなにかの姿のお姫様が、月のドレスや星のドレス、太陽のドレスなどで舞踏会に現れるお話だったと思います。どなたかご存知ありませんか?
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回答
No.1もしかしたら
グリム童話『ガチョウ番の娘』ではないでしょうか?
侍女と二人でどこかの国の王子の元へ嫁いで行く途中で、その侍女(実は魔女?)と立場を入れ替えられ(たしかおまもりを川に流してしまった)、馬小屋で暮らすはめになってしまうという。
そのとき乗ってきた馬がとても利口な馬で、その馬が王女を助けてくれたのだと記憶しています。
ドレスが出てきたかどうかは思い出せないのですが、違っていたらすいません。
2004/02/24
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回答
No.2ペロー作 「ロバの皮」
お探しの話は、ペロー作の「ロバの皮」ではないでしょうか?
母親の王妃が亡くなり、王(父)は母親そっくりの娘と再婚しようとし、
それを断る為の無理難題として、
「空の色のドレス」「月の色のドレス」「太陽の色のドレス」
をおねだりする。
そのどれもを叶えられてしまった為に、国の宝である「お金を出すロバ」の皮
(ロバを殺すこと)を要求してみせたが、それまで叶えられた為、
父親から逃げる為に、隣国へ逃げ、ロバの皮をかぶった貧しい娘として働き出す。
(豚の世話だった気がします)
休日には、身を清めてから、一人でそれらのドレスを取り出しファッションショーを楽しんでいた。
それを見かけた王子に見初められて・・・といった話です。
よく似た内容で、グリム童話の「千匹皮」という話もありますが、
こちらは結末が近親相姦となっていますので、ご注意下さい。 -
回答
No.3訂正
「千匹皮」を確かめてみましたら、
私が覚えている話は、初版の話でした。
それ以外の話では、他所の国の王という話しになっています。
こちらでのドレスは、太陽・月・星の色です。
ロバの皮代わりに、千色の毛皮でこしらえた外套
(国じゅうの獣の皮を少しずつ使うのが条件)
「千匹皮」には、ドレスを着て舞踏会のシーンがあります。
「ロバの皮」では、舞踏会はありませんが、結婚式があります。
おそらく、このどちらかだと思います。
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回答
No.4探してみます
さっそく情報の提供ありがとうございます。
「ガチョウ番のむすめ」、「千匹皮」を調べてみましたが、ちょっと違うようでした。これから「ロバの皮」も調べてみます。
文学全集のなかでもごく短い作品だったと記憶しています。民話のようなものの一部だったのかもしれません。
ありがとうございました。 -
回答
No.5小学館ではないけれど…
違っていると思いますが何かのご参考にしていただければ…
エリナー・ファージョンの『ムギと王さま』(岩波書店)という短編童話集に
「ちいさな仕立て屋さん」というお話があります。
ロタという少女(腕のいい仕立て屋です)が
日の光のドレス、月の光のドレス、虹のドレスを作ります。
ロタは、注文主の令嬢に着付けの説明をするためにそれを着て
舞踏会の会場に行きます。
そこでその役目の前に少し踊る場面もあります。
岩波少年文庫で現在は『本の小べや (1)と(2)』というタイトルで
刊行されているものもあります。
おもしろいお話なのでよかったら本屋さんでのぞいてみてください。
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No.6小学館「世界少年少女文学全集」
小学館「世界少年少女文学全集」でしたら、
『ロバの皮』が収録されていたはずです。
この全集は、現在絶版だそうで、こちらのサイトで復刊希望が出されています。 -
回答
No.7もとは同じ話のようですね
ペローの「ロバの皮」読みました。私が読んだものとは少し違うのですが、もともとは同じ話のようです。ありがとうございました。
これからファージョンの「ちいさな仕立て屋さん」読んでみます。
楽しみです。ありがとうございます。
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回答
No.8○○いろの童話集?
ラングの「ばらいろの童話集」とか「ちゃいろの童話集」とかの「○○いろの童話集」シリーズにあったような気がします。
偕成社文庫なら比較的手に入りやすいとおもいますし、たぶん図書館でも児童書コーナーに行けば確認できるはずです。
ラングだったら、全集ものに入っていてもおかしくない作家だとは思うのですが・・・。 -
回答
No.9ありがとうございます
ファージョンの仕立て屋さんのお話、やっぱり別の話でしたが楽しく読みました。
今は、ラングの童話集を探しています。
ありがとうございました。 -
回答
No.10違っていたらごめんなさい
ドレスは胡桃の実を割って取り出すという話ではありませんでしたか?
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回答
No.113枚のドレスと獣の皮を持って逃げる
このモチーフ自体がわりとメジャーな民話のパターンなんですよね。
私の知ってるのは、王女はなぜ身をやつしているか=王妃を失うときに「自分によく似た(あるいは自分以上に美しい)人間と再婚しろ」という遺言におもいきりとらわれた王が、娘(そりゃ親子なんだから似てますよねえ)に言い寄って、娘の王女が困って逃げたから、という怪しい挿話を含んだ、グリムによる「千匹皮」です。3枚のドレスは、王女が父王に出した逃げのための条件だったんですねえ。それでいうと、千匹の獣の皮でできたかぶりものも同じ時間稼ぎでしたっけ。ペローは再話なので、グリムのほうが原型に近いとは思いますが・・・
似たようなものが、ブッキングから復刊された「世界の民話館」シリーズにもはいっていたように思います。(これは棒を口に含んで熊になるパターンだったかな)
おっしゃる小学館刊に入っているのはどうもペロー版のようなのですが、ペローのは違うとおっしゃっているのが気になります。グリムも読んでみてください。 -
回答
No.12グリム 読んでみます
情報ありがとうございます。
いろいろと読んではみるのですが、なにしろうろおぼえなもので・・・。
グリム版も探して読んでみます。
ありがとうございました。 -
回答
No.13補足でございます
家にもどって、所持の本で確認してみました。
ラング「みどりいろの童話集」に、ペローの「ロバの皮」所収。
世界の民話館「王子と王女の本」に、「めすぐま」所収。(これは、下で一度書いた、過保護な王から逃げるために名付け親の妖精の力を借りて熊になる棒をもらったルシエラ王女の話。イタリアのお話。ドレスは出てこないのですが、ガチョウ番に身をやつします)
グリム童話選に「千色皮」所収。kaorukisaさんが書き込まれている、「胡桃のからに1枚ずつドレスを隠す」(できないよなと思うけれど、童話にはこういう場面が多いですよね)のもこの話です。身をやつすのはガチョウ番ではなくて、女中ですが・・・
ご参考になることを祈りつつ・・・
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