復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2003/01/08(返答 3件)
受付中
ジェームズ・ボールドウィンの
「アメリカのニグロほどアメリカ人をよく知り、奇妙な言い方かもしれないが、アメリカ人を愛している者はどこにもいない。(中略)それはある種の結婚に等しい」
ある漫画の冒頭にジェームズ・ボールドウィンの文章からの引用という形で掲載されていたのですが、とても気になっているのです。
一体、どんな小説(あるいはエッセイ)に書かれたものかご存知の方、いらっしゃいませんか?
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回答
No.1RE:ジェームズ・ボールドウィンの
はじめまして、にゃん巻きと申します。
POPさんがお探しになっておられる文章は、
「誰も私の名を知らない」Nobody Knows My Name ・・第一部 国内にて・・8 多数派を求めて の中の一文と思います。
おそらく、訳が違うと思われるので文章が異なっていますが、表現されている事は同じだと思います。
手持ちの本より引用します。
アメリカの黒人ほど、アメリカ人をよく理解し(奇妙に聞こえるかも知れませんが)、アメリカ人を愛している者はありません。だからこそ、我々がこの地に着いて以来、すなわち、我々黒人と白人がこの地に着いて以来、黒人はあなた方をじっと見守り、あなた方を出し抜いたり、あなた方とかかわり合いを持ったり、あなた方のことで我慢したり、また時には、あなた方と一緒に血を流して死んだりもしなければならなかったのです。そしていまは、結婚式なのです。・・・
株式会社弘文堂 「次は火だ」 ジェームズ・ボールドウィン 黒川欣映(よしてる)訳より 昭和43年3月25日 初版(手持ちは 6刷です)
参考・・あとがきによると「次は火だ」と「誰も私の名を知らない」は、もともと個別に弘文堂 フロンテァ・ブックスに入れられていたもの合本して出版したとあります。
この本だといいのですが・・・いかがでしょうか?
それと、よろしかったらこの文章のあったコッミクのタイトル、教えていただけませんか?
ともあれ、おかげさまで何年ぶりかでジェームズ・ボールドウィンを読み返しました。
にゃん巻き
2003/01/13
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回答
No.2ありがとうございました!
にゃん巻きさま、情報提供ありがとうございます。
早速探してみますね!
冒頭に引用のあった漫画ですが、石原理の「結婚」という作品で、単行本未収録です。
「麗人」というボーイズラブ系の雑誌に掲載されたものですので、その点ご注意ください(笑)
大学の黒人文学講義の際にこの引用を思い出し、以前切り抜いておいたはず・・・と探してみたのでした。
ともあれ、レポートの参考資料にしようと調べていたところでしたので、大変たすかりました。
本当にありがとうございました!
2003/01/21
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回答
No.3お役に立てて・・・よかった。。
POP様へ
> にゃん巻きさま、情報提供ありがとうございます。
> 早速探してみますね!
頑張って探してください。
先の投稿の後、ボールドウィンでぐぐって見たのですが、数えるほどしかヒットしなかったのは、ちと寂しかったです。
> 冒頭に引用のあった漫画ですが、石原理の「結婚」という作品で、単行本未収録です。
> 「麗人」というボーイズラブ系の雑誌に掲載されたものですので、その点ご注意ください(笑)
おおっと、覚悟はしてたんですが・・・「麗人」ですか。
確かに、危険ですね(笑)
石原理さんは結構好きなんで、コミックは何冊か持ってます、が、「麗人」か~~。
あの雑誌は、ちょっと・・私の好みでは・・・と・・・。
でも、どんなお話か気にはなるしなぁ。
いつか単行本に収録されるのを待つとしよう。
ともあれ、お役に立ててよかったです。
レポートがんばってください♪
にゃん巻き
2003/01/21
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