復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2001/06/08(返答 1件)
受付中
狼と少年の物語だったと思うのですが。
10年くらい前に見たっきりなんですが、確か絵入りの児童書で
『狼がやって来る』というようなタイトルだったと思うのですが、
はっきりと分かりません。
内容は、狼が主人公の少年とだけ仲良くなって、
ある時大人たちを次々と襲い出すという話だったと思います。
その後の結末がどうしても思い出せないのですが、
なにか子供心にとんでもない本を読んだ!という記憶があります。
もう一度読んでみたいので、心当たりのある方ぜひ回答くださいませ。
よろしくお願いします。
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回答
No.1この本では?
お探しの本は、「オオカミがきた」(三田村信行・作、理論社、1976年刊)ではないでしょうか?
内容は、6つの連作短編で、1つめが、主人公のユキオが4才のときに、でんしゃでオオカミにあう。2つめが、ユキオが7才のときに、オオカミの絵本を買ってもらう。3つめが、ユキオが2年生のときに、どうぶつえんでオオカミにあう。4つめが、ユキオが引っ越した先の新興住宅地でオオカミにあう。5つ目は、ユキオが学校に行くと、教室にたくさんのオオカミがいて、町に飛び出していき、大騒ぎになる。ユキオは教室に戻り、みんなに遅刻だとはやしたてられる。6つめは、ユキオがお父さんを駅に迎えにいくのだが、お父さんの様子がおかしい。問いただすと、お父さんは、オオカミに変わり、「おまえのおとうさんは、とっくに、おれのはらのなかさ」と言い、ユキオのかたにつめをくいこませてくる…。という話です。5つめと6つめの話が、お尋ねの内容に合致しますし、特に6つめは背筋が寒くなるような話でした。
この本は恐らく絶版ですので、ぜひ、お近くの図書館でご覧になってください。「予約」をされますと、もし、そこの図書館で所蔵していなくても、他から取り寄せてもらえます(無料です)。所蔵確認や予約は、電話でも出来ます。
2001/12/09
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