復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2021/10/07(返答 3件)
受付中
約50年前に刊行された、天文学に関する事典(あるいはそれに類する内容)です
2020年11月6日に初回の投稿をした質問(相談)ですが、埋もれてしまいましたので、あらためて相談として投稿いたします。
2021年現在で62歳になる私が、天文に熱中していた小学校高学年から中学生の頃に、親戚からプレゼントされた天文関連の本を探しています。
なので、出版されたのは少なくとも50年以上前、つまり1970年頃以前かと思います。
サイズはA4判かB5判。ハードカバーで、色は忘れましたが布貼りのような感じだったと思います。クリーム色に近い色の函入りでした。函は無地だったと思います。厚みはそれほどなくて、2センチよりは薄かったと思います。
本文は、当時コート紙と呼んでいた、つるつるな手触りで、蛍光灯の光が反射するような紙。
誠文堂新光社・刊「天文ガイド」や、アストロアーツ・刊「星ナビ」の本文に使われている紙に似ていた、と書けばご想像いただけるでしょうか。
星座や星雲などの写真が数多く掲載され、事典のようでもあるし、図鑑のような印象もありました。印刷は全て白黒。
文章は横書き。当時11~12歳の自分にはちょっと難しい表現が多かった。
専門用語は横文字(英語やラテン語など)も併記されていたと思います。なので、海外で出版された書籍の翻訳ものという可能性もあります。
折に触れて検索をかけていますが、出版年月があまりにも昔過ぎるからか、あるいは、書名に「天文」とか「宇宙」とかいったありきたり(?)の単語が含まれていないのか、手掛かりすら掴めずにいます。
薄れゆく記憶を掘り返した拙い情報ばかりで恐縮です。ヒントだけでもお示しいただければ、と存じます。
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上記相談に対して、次のサゼスチョンを頂戴しました。
>>『フラムスチード天球図譜』
>>恒星社 編
>>恒星社厚生閣
>>1968年
しかし残念ながら、これは明らかに違うと思っています。
ご指摘の書籍は、天空の星座図(絵)がメインのようです。
しかし私が探している本は、文章が多く、図譜のようなイラストだけでなく、星座や星雲、惑星などの写真(白黒)も数多く掲載されていた記憶があります。
相当にうろ覚えですが、刊行の時期的(1970年前後)に見て、宇宙開発関係の記述もあったように思います。
横文字もあり、事典のようだ、と書いたのは、そういう理由からです。
その後、当方での調査状況を以下のように纏め、追記の形で投稿しました。
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「1970年ごろ、あるいはそれより少し昔の出版」
「翻訳ものの可能性あり」
・・・ということで、以下の条件で検索・捜索をしていますが、依然として手がかりが掴めていません。
「天文学者、天体物理学者などの肩書をお持ちの方」
「19世紀後半から終戦ごろまでに生まれた方(戦後生まれでは、刊行時に高々25歳くらいなので、流石に若すぎと判断)」
「海外ものの翻訳経験がある」
主に調査対象にした方々:村山定男、小尾信彌、古在由秀、冨田弘一郎、平山清次、他(敬称略)
・・・と、いった状況で、完全に行き詰まってしまっております。
引き続き情報をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
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回答
No.1Re:約50年前に刊行された、天文学に関する事典
布張りのような表紙で函入り、というと、こちらのような感じでしょうか?
(少し厚すぎるかもしれませんが)
『現代天文学事典』荒木俊馬著 恒星社厚生閣 1970年
参考URL:https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1125300578&ref=list&categoryCode=010704
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回答
No.2流砂様、どうも違うようです
流砂様
こちらの欄ではいつもお世話になっております。
まさか、投稿再編集の直後にレスをいただけるとは思わず(汗)、
すっかり反応が遅れ、失礼しました。
わざわざリンクつきでのご回答感謝いたします。
さっそく出向いて確認しましたが、
・・・うーむ、小生の記憶の中の品とはだいぶ違うようです。
投稿文にも記しましたように、
函はおそらく無地、書籍のカバーもあのようなカラー写真などは
なかったと思いますので。
厚みも、紹介いただいた品ほどはなかったかなぁ、と。
ただ、著者名や出版社名が、今までの認識にはなかったものでしたので、
さっそくWikiの世界に飛び込み、
そこからさらに、これはというリンクを辿って、
あれこれ情報探索してみました。
しかしながら、やはり結果は思わしくありません。
状況を整理して投稿し直した後も、
とくに歴史の長い理系大学の出版部門などを当たっておりますが、
なかなか・・・。
他の皆様のお役にも立ちたいと、時折本欄の投稿を見ていますが、
ほんの数年前に出版されたような書籍でさえ、
まるで見当もつかないものがあるくらいですので
(言うほどに小生の読書範囲が広いわけでもないですし)、
50年以上も昔ではほとんど絶望ですかねぇ・・・。
心臓疾患やらロコモ症候群やらで日常の行動すら怪しい現在、
命尽きる前には、と思ってはいるのですが。
もう少し皆様の情報を待ちたいと思っております。
お気づきのことがありましたら、またよろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。 -
回答
No.3★ 自己レス ★ 見つけたぁ~~~っ!!!
・・・スミマセン、宇宙開拓史上に残る大発見なもので(←ジョークです)、
たいへん興奮しております。
やっと、やっと見つけました。まさに探索中の書籍です。
以下に書籍の主な情報を提示します。
書名:
宇宙空間の百科事典 (原題:THE SPACE ENCYCLOPAEDIA)
編者:
M.T.ビゾニー (M. T. Bizony)
監修・翻訳:
村山 定男
発行所:
法政大学出版局
発行日:
昭和36(1961)年5月15日 (原著刊行:1957年)
原題の綴りを見てピンとくる方もおられましょう、
本書の刊行元は“イギリス”です・・・!
親戚からプレゼントされたのが11歳くらいのとき、
つまり1970年ごろのことで、
そのときに、わりと新品だな、という印象を持ったためか、
日本での刊行がそれより10年近くも前だったとは、
調査の際のちょっとした盲点になってしまいました。
でも、何度検索しても、本書くらいしか関係ありそうな手応えを得られず、
古書店で1000円程度で入手できそうだったこともあって、
この程度の値段なら外してもさほどの大ケガにはならない(ン?)、
もし間違っていてもそれはそれで、
約60年前の学説や技術などの様子や雰囲気がわかるし、と、
思い切って取り寄せたところ、“ビンゴ!”だったわけです。
いやぁ、なにせ60年前の文献だけあって、
ソ連のスプートニクはさすがに解説されているものの、
アメリカの方はまだマーキュリー計画の段階。
もちろん(?)米ソとも、有人宇宙飛行に関する記述はまるでナシ。
アポロ で引いてみても、特異小惑星の説明しかありません。
骨董品並みのとんでもない掘り出し物です(笑)。
いずれにせよ、死ぬ前に突き止めることができ、現物も入手できて、
大仕事を終えた快感と脱力感に襲われております(汗)。
相談を投稿以来、何かと気にかけていただき、
貴重な情報を提供くださった各位には、
このような場所から恐縮ですが、感謝を申し上げます。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
《 2022.08.02 記 》
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