復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2009/05/29(返答 3件)
受付中
マリー・ローランサンの詩?
ほんの一部しか覚えていないのですが、次の様な詩を探しています。
「かわいそうなのは(”不幸せ”だったかも)、捨てられた女です。でも、もっとかわいそうなのは、xxな女です。もっとかわいそうなのは、△△な女です。」みたいに、次々にネガティブな言葉で形容された女があげられ(よく覚えていないのですが、一人ぼっちの女とか見捨てられた女」とか)、最後に、「一番かわいそうなのは、忘れられた女です。」で、終わるような詩です。
うろ覚えなのですが、なんとなくローランサンの詩だという記憶があり、探してみたら、「鎮痛剤」という詩がみつかりました。でも、それは、
「わびしいというより悲しい
悲しいというより ふしあわせ
ふしあわせというより 苦しい
苦しいというより見すてられて
見すてられたというより ひとりぼっち
ひとりぼっちというより 追放されて
追放されたというより 死んでいる
死んでいるよりも 忘れられた女」
という詩で、内容は合っている様な気がしますが、文自体は違います。複数の詩集を確認しましたが、どれもこのような訳詩だったので、原文はこちらなのだと思います。
想像なのですが、この原文を直訳したのでは日本語として意味が伝わりにくいので、補って意訳した方の作品が、私の探している詩なのではないかと思いました。有名な人の訳なのではないかと思い、堀口大学とかすこし探してみましたが、よくわかりませんでした。どなたか心当たりのあるかたがいらっしゃいましたら、お知らせ下さい。
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回答
No.1ローランサン『鎮静剤』(堀口大学・訳)
貴名さまがお探しの通り、やはり堀口大学による訳詞ではないでしょうか。
ちなみにタイトルは『鎮痛剤』ではなく、『鎮静剤』が正しいようです。
参考URLでご確認ください(音が出ますのでご注意を)。
参考URL:http://pinkchiffon.web.infoseek.co.jp/booktinsei.htm
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回答
No.2堀口大學でしょうか?
http://pinkchiffon.web.infoseek.co.jp/booktinsei.htm
http://www.max.hi-ho.ne.jp/rkato/Document/essay/e62laurencin_to_daigaku.htm
こちらのHPに堀口大學氏の訳が載っており貴名様のご記憶に合致すると思います。
書籍としては
「月下の一群」第一書房 1925年
「動物小詩集」裳鳥会 マリーローランサン 堀口大学訳 1935年
「マリーローランサン詩畫集」昭森社 1936年
この辺りではないかと思います。
見当はずれの回答でしたら申し訳ありません。 -
回答
No.3ありがとうございます。
giga様、Mia様、
さっそくお教え頂き、ありがとうございます。
やっぱり堀口大學の訳のものだったのですね! そこまでわかっていたのに、雑な調べ方をしたのか、答えを見つけることのできなかった自分が情けないです。
検索したところ、講談社学芸文庫で「月下の一群」が入手可能な様ですので、見てみようと思います。 長年のもやもやがすっきり晴れました。重ねてお礼申し上げます。
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