復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
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2005/10/30(返答 0件)
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料理下手な主婦の ”語り口調” で書かれている短編小説です。
1965年頃、「オール読物」と言った感じの小説雑誌で読んだ、と思います。
短編小説で、作者は 飯沢匡 さんと記憶していますが、不確かです。
物語は、料理下手な主婦の ”語り口調” で書かれています。
自分の料理下手にも拘らず、夫や息子は不平も言わず、毎日飲み込む様に食べている。ある時、都合で食事の支度が遅くなり、店屋物で済まそうとし、それを食べた夫が「うーん、これは美味い」と言ったのに愕然とする。夫は美味い物の味は分り、毎日我慢していたのだ。また自分は最も安い ”かけ蕎麦” だったにもかかわらず、実に美味だった。ある時、息子がガールフレンド名で料理コンテストに出品したら、ハワイ旅行の賞を獲ってしまった。ガールフレンドはハワイ旅行するが、そこで別な男を見つけてしまい、息子は悄気返り、再び夫とともに黙って食事を続ける。
主婦は「幾ら心をこめて料理しても、不味いものは不味いらしゅうございますね」と嘆く。
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