復刊ドットコム相談室
あの本のタイトルが知りたい
-
2004/06/11(返答 1件)
受付中
小学校の国語の教科書にあった安岡章太郎作品
小学生の頃に読んだ国語の教科書にあったものです。
安岡章太郎さんの作品でした。
内容は、少年がお母さんに頼まれて親戚の人のために「切符」を駅まで買いに行きます。
確かな金額は忘れましたが、500円(当時ではとっても高額なお金)をもって駅に行くと、とっても無愛想な駅員がいて、感じが悪い奴だなと子供心に思って切符を買いました。
帰り道、ふとおつりを見ると明らかに500円より多い。さてはさっきの無愛想な駅員は僕が1000円渡したと勘違いをして本当のおつりより500円多くくれたんだな、と思います。
家に着くまでの間、彼はこのおつりは自分の物としてもらってしまおうと考え、鹿の角の柄が付いたナイフを買おうとか、欲しかったものをあれやこれやと思いつき、手に入った時の幸せ感を空想してみたりします。
しかし、ふと感じの悪かったあの駅員のことが気にかかります。もしかしてあんなに不機嫌だったのは、病気のお母さんの面倒を看ているからではないか。お金に苦労しているからではないか。本当は心の優しい青年なのではないか、と。
すると突如として罪悪感が芽生え、走って駅に戻りお釣りが多かったことを話します。
駅員はとっても感謝してくれ(間違えていたら自分が負担しなければならないから)、少年はいい気分で家に帰ります。
事の顛末を母に話し誉めてもらおうと思った矢先、母から「おつりが足りないわよ」といわれます。
少年は自分が持っていったお金を少なく勘違いしていたのでした。
慌てて駅までおつりを帰してもらいに行く少年の情けないところで、このお話は終わりでしたs。
-
回答
No.1「幸福」では?
みむすさん、こんにちは!探してみたら、あるサイトでまったく同じ捜索依頼が載っていました。それによると、「幸福」という短編のようです。私自身が確かめたわけではないのですが、ご参考になればと思います。どの本に収録されているものかも未確認です。
参考URL:http://www.threeweb.ad.jp/~elephant/tuiseki/os/sonota04-03.html
次の画面へお進みください