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あの本のタイトルが知りたい

  • 2004/05/29(返答 2件)

    受付中

    20~25年位前の少女漫画。母親に塔に閉じこめられて育った女の子が外へ出て行くお話

    どなたかご存じの方、お教え下さい。

    20~25年位前、A5版前後の小さな版形の少女漫画雑誌でした。
    月刊誌の「コロネット」か「ポシェット」だったかもしれません。
    主人公の女の子は、どこかの塔の中で母親と二人暮らしです。
    母親は彼女に「全世界にいるのは私達だけ」と教え、「塔の外は世界の果てで、神様の世界だから見ると神様の罰が下ります」と、外に出るどころか窓から景色を見ることも許しません。
    物心着く前からそこで育っている彼女はその言葉を疑わず、食べ物や着る物も、神様が魔法のように何もないところから取りだしてくださるもの、と信じきって育ちます。
    塔の上の階には眼鏡を掛けた修道女がいて彼女の家庭教師をしますが、この修道女も母親の変装です。
    女の子が階段を使って教室まで上ってくる間に、電気で動くエレベーターで、住居にしている階から教室の階へと上がって修道女に変装し、階段を上がってきた彼女を迎えて一緒に勉強します。
    算数や字の読み方のような学問は普通に教え、「世界とはこの塔の中だけ」という教育は同じです。
    ある時、女の子は何かの拍子で母親が隠していたエレベーターに乗ってしまい、「神様の箱に運ばれていく」と怯えます。
    それで塔の最上階に来てしまった女の子は、生まれて初めて塔の窓から外を覗きます。
    遠景の道に自動車が一台走っている景色を見た彼女は、それを「リボンの上をカブトムシが歩いていた」と言い、「神様の世界をお邪魔してしまった」と泣いて母親に懺悔します。
    母親はそれを聞いて内心で「よかった、この子は塔の外が本当の世界だとは気づかなかった」と安心しながら娘を諫め、もう二度としないと誓わせます。
    ところがその後、心臓発作か何かを起こして突然母親は死んでしまいます。
    母親が死んだということも理解できずに残された女の子は、神様に母親を元のようにしてもらおうと塔の外に出て行きます。

    読み切りか連載だったか、そこもちょっと記憶が曖昧です。
    いかにも連載で、この続きがありそうな感じのお話なのですが、ページの途切れの印象が読みきりだったような……
    連載ならば是非続きが読みたいですし、読み切りならば、子供の頃は理解できなかった不条理が、大人の今ならわかるのかも、と思っています。

    ご存じの方、どうかよろしくお願いします。

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  • 回答
    No.1

    萩尾望都の「びっくり箱」かと思います。

    レイ・ブラッドベリの「10月はたそがれの国」という作品集の中に「びっくり箱」というお話があります。主人公が男の子と言う事以外は大体そのような内容です。
    萩尾望都様がレイ・ブラッドベリの作品を漫画化した作品集「ウは宇宙船のウ」の中に「びっくり箱」があります。おそらくそれではないかと…。
    「10月はたそがれの国」はポーを思わせるホラーよりの不思議な作品集です。その中でも「びっくり箱」は印象深いです。創元SF文庫です。
    「ウは宇宙船のウ」は小学館文庫です

    嬉しさ満点 嬉しさ満点

    2004/05/29

  • 回答
    No.2

    ありがとうございます!

    現物をあたって確認しましたが、仰るとおり、萩尾望都さんの漫画でした!
    読み返してみると、投稿した自分の記憶が色々と違っているところもあったのですが
    遠景の道を走る自動車のことを「リボンの上のカブトムシ」というセリフが
    いちばん強烈でぴったりだったのでこれに違いないと思います。
    ずっと読み返していたいと思っていた作品だったのでスッキリとしました。
    これを機にブラッドベリの原作も読んでみようと思います。
    ほんとうにありがとうございました!

    べる べる

    2004/05/30

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