近代日本における軍部の政治勢力化の過程と国民組織化の動態を、第1次史料を駆使しつつ先駆的に解明してきた著者の遺著。とりわけ帝国主義形成期のダイナミズムを考察した本格的な研究として、大きな意義を有する。

【状態】A：若干の傷みや汚れあり（天部分に経年の埃汚れ、カバーの一部に傷み、帯にスレ等があります）

世界の国力が、海軍の戦力で測られていたころ-欧米列強の脅威の中で発展した日本海軍は、日清・日露戦争の難局を乗り越え、世界三大海軍国の地位を築く。 なぜそれが可能だったのか。東郷平八郎、山本五十六ら海戦...

近代国家として戦った初めての本格的な対外戦争＝日清戦争。 伊藤博文や陸奥宗光ら日本の指導者たちは、どのように戦争を遂行したのか。彼らの認識と行動に着目し、開戦過程、清や諸外国との外交上の折衝、講和成立...

近代日本の分岐点となった日清戦争。日本はなぜ朝鮮をめぐる清との戦争に至ったのか。その開戦過程を、国際的要因、日英清提携論の形成、幕末以来の外交上の道義、清との交渉の視角などから詳細に分析。 朝鮮永世中...

日本は明治憲法下で強国の建設を進めた。内閣や首相は自身の機能を強化し、やがて戦争の主導権を得ようとしていく。近代はこの試みと挫折の繰り返しであった。 明治政府発足からアジア・太平洋戦争の敗戦までの各内...

昭和13年、支那事変での進攻作戦が一段落すると、占領地の治安維持のため独立混成旅団が編成された。最終的には126個もの独立混成旅団が全戦域に展開した。特に、中国とフィリピンで編成された独立混成旅団の一部...

100年余の時を経て今によみがえる克明な戦場の記録 ---わずかしか現存が確認されていない幻の写真集『日清戦況写真』を完全復刻！ 1894年から1895年までの日清戦争の戦争実況場面と清朝の風景写真、約...