日本が最も活気に満ちた時代・幕末を動かしたお馴じみの人物たちの肖像写真を始め、当時の事件や風物をまのあたりに出来る貴重な写真三〇〇点で時代を再現する。

頑張るきものではなくて、『サザエさん』のフネさんのような着こなし。割烹着、縞、下駄、木綿、ウール。そんな姿を追う日々と、曾祖母以来受け継ぐ東京きもの文化。

さまざまな現象に潜んで見える不確実性に立ち向かう新しい学問、統計学。世界的権威がその歴史・数理・哲学など幅広い話題をやさしく解説。

著者の碩学の愛情が溢れる、伝説の参考書。魅力的な読み物でもあり、古典を味わうための最適なガイドになる１冊。解説：武藤康史

生誕300年に贈る畢生の大作！ 主著であり評伝文学の嚆矢として盛名を馳せながら、これまで読む機会に恵まれなかった本書。ジョンソン博士という強烈な個性が捉えた17―18世紀イギリス詩人群像。

ふたつの知性が紡ぎ出す。極上の読書案内。若かりしころの読書体験の話題は、いつしか文学の本質をめぐる議論に……。知性とユーモアにあふれた往復書簡集が、読書の愉楽へといざなう。

ベクトル解析は、電磁気学・流体力学などを学ぶ学生に必須の課程で、しばしば工学・物理系の応用数学とみなされがちである。しかし見方をかえて、基礎的な「１次元の線形代数学」から多次元への発展、「１変数の微積分...

上りは階段・下りは坂道！体力的に楽なその理由とは？ロゲルギスト第４弾！浦島太郎が龍宮で過ごした日々はじつは数百年だったというが、熊のひと冬の眠りも彼らには一晩かもしれない。そのような時間の感覚の話題に始...

アイロンも、しみ抜きも、思いもよらない共通する原理！それはどのように発見されるのか。熱したアイロンを布地に当てれば、熱さは裏側に伝わる。もし服地に霧を吹けば温度はより下がり、肩などの丸みのある箇所も裏か...

人類はいかにして火を手に入れたのか。世界各地より夥しい神話や伝説を渉猟し、文明初期の人類の精神世界を探った名著。

サニーデイ・サービス曽我部恵一初の単行本！太陽と風と街、眠い朝、混沌とした夜、そして旅。移りゆく季節や音楽に彩られた、日々のあぶくのような日常を、独特な視点で切り取る初のエッセイ集。

パリでのピカソ作品との衝撃的出会いから親密な交流まで、実体験にもとづく岡本の話を宗が導く。二人の偉大な画家の軌跡が蘇る。解説　赤坂憲雄

著者は「現代のユークリッド」とも称される２０世紀最大の幾何学者。古典幾何のあらゆる話題が詰まった、辞典級の充実度を誇る入門書。

著者は「現代のユークリッド」とも称される２０世紀最大の幾何学者。古典幾何のあらゆる話題が詰まった、辞典級の充実度を誇る入門書。

神と死者の声をひたすら聞き続けた折口信夫の怪談アンソロジー。物怪たちが跋扈活躍する「稲生物怪録」を皮切りに日本の根の國からの声が集結。

塗ったペンキが垂れ下がってできる不規則な模様、カップから立ち昇る湯気が液面上に描く亀甲模様、雪の結晶が成長するときの樹枝状の模様。つながりのなさそうなこれら現象にじつは共通するものがある。不安定な状態が...

日本の中国侵略が進むなかで行なわれた文学論争関係の文章など、政治変革期における文学者像を明確に示す、魯迅晩年の評論を収める。

日本の中国侵略が拡大していく時期、多数の筆名と「奴隷の文章」を余儀なくされながら、なお屈せずに書き続けられた時局批評のアンソロジー。