「責任がある」「責任を間う」とはどのようなことなのか。重みと痛みを伴う、もろく危い責任実践の保障を核とした法制度の構想。

美学の古典、カント『判断力批判』を鮮やかに読み替える。美の分析論の言説を駆動しているポリティカル・エコノミーとは何か。その体系と他者とは。

急進的とホルクハイマーに判断されフランクフルト社会研究所を追われた頃に書かれた労作を収録。社会科学における理論と実践の関係を究明する。

女子学生と教授の「情熱的な恋」にはじまり、20世紀半ばの「暗い時代」をこえての50年間、卓越したふたりの思想家が育んだ関係、深めた対話の全貌。新装で復刊。

「大哲学者のなかで、スピノザほど気高くて愛すべき人はいない。倫理的にも最高だ」 （B.ラッセル）神＝自然と人間、精神の自由を美しく論証する古典。新装で復刊。

フッサールはいかにして新しい哲学の方法論、現象学を創始したのか。直観的把握、抽象、多様体から「フッサール数学論」を解明し新たな展開を示す画期的な研究。

スペクタクルの支配する今日の社会で、主体としての「観客」はいかにして可能か？ 『無知な教師』の主題をさらに深化させた、芸術と政治をめぐる最も先鋭な思考。

初期の代表作で提示された「第三の時間」を出発点に、ドゥルーズ哲学が描いた全軌跡を「時間論」としてたどり尽くす画期的論考。

今ついに、奇跡の扉が開く----!! 鬼才・ジョージ秋山の異色傑作『デロリンマン』。 1970年の雑誌連載以来“幻”となっていた、SFタッチの後半部分＝［黒船編］が、 47年間待ち続けたファンの熱望...

イギリス革命史研究の第一人者が30年余の研究成果を総括し、近代社会成立史に新鮮な問題提起を行なう。訳者のヒル論を付戴する。

政治とは、未曾有の事態の中で創造的に判断することである。『全体主義の起原』『人間の条件』『精神の生活』を軸に鮮やかに甦るその思考の核心。新装で復刊。

規則に従う・意味を知る・解釈する--- 法解釈にまつわる行為の性質について、後期ウィトゲンシュタインを手がかりに根本的に考える。

思想的に最も多産な時期から晩年まで、27冊のノートに書き続けられた膨大な日記・完結篇。活動的生活と観想的生活を包含する独自の思考を記録したドキュメント。 ▼こちらもチェック！ ◎『思索日記 I ...

ドイツ連邦共和国レッシング翻訳賞受賞　全体主義との闘争過程でアーレントが敢行した西洋政治哲学の伝統との対決の貴重な記録。「手摺抜きの思考」の現場を示す、アーレント理解に不可欠の第一級資料。 ▼こち...

ミシュレ、ユゴー、ルナン… 近代の多様な言説の徹底した分析を通して、「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書。

原因や理由といった根拠はどうしても不確実でしかありえない。現代哲学の題材に即しつつ「確率」と「曖昧性」の世界に分け入る。