「近代」の意味を生活世界に根ざす視角から問い直す「通俗道徳」論を出発点に、絶えざる方法的省察を通じて紡ぎだされた著者の「民衆思想史」。 その形成と展開，ゆくえを見通すべく、代表的な論考と単行本未収録論...

かつて研究を率いた碩学が、戦前から幾度も刊行し彫琢した入門書の最終形。生涯・著作・学説の概要を述べ、学説の部門ごとに重要部分の抄訳を示し注釈を付す。巻末には索引。人と思想を原典に即して知るハンドブック。...

古今東西の議論を検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を試みる。中国哲学と西洋哲学から紡ぎだす思考の挑戦。

『正義論』によって現代の政治哲学に深甚な影響を与えたロールズ教授の、30年におよぶハーバード大学での道徳哲学をめぐる名講義をまとめた大冊。

国家理性、都市計画、病と衛生、人口、確率・統計、エコノミー--- キーワードと共に「統治」概念の抗争史を描き、講義の核心に迫る。

人間を幸福にする最良の国制とは何か。国家はいつ不安定化し、崩壊するのか。 この問いと格闘した西洋政治学の創始者の思想を統一的に描く。

＜実体＞から＜関数＞へ。数学・自然科学的思惟構造の形成を概念の発展として把握。近代科学の認識論的基礎づけを試みた先駆的業績。近年、新しい視点で注目を呼ぶ。