王法・仏法と神道、白山信仰、鎮魂の系譜等の主題で、中世の顕密体制論や王権の問題を社会生活史の角度から捉え直す。 その上で身分制に潜む神秘思考や仏教革新運動の歴史的性格を考察、日本人の宗教意識へ新接近を...

日本最初の宗教哲学者清沢満之の代表作である『宗教哲学骸骨』と、そこに至る思索の準備過程を示す覚書「宗教哲学骸骨初稿」。 講義の準備ノート等を収める。仏教の普遍的な原理の解明に挑んだ清沢の思想を示す。

インドに生まれた仏教は、新しい要素を多分に含み込みながら日本へと伝来した。仏教が日本文化の形成に果たした役割を解き明かす。

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ サンスクリット原典の徹底的な読み込みを通して、釈尊の元来の教えが女性の宗教的救済を認めていたこと、原始仏教は誰に対しても開かれている平等主義を貫...

待望の名著復刊！ 唯識を学ぶ人必携の1,200ページの不朽の大著。 ▼第一部　印度篇 ◎第一章　唯識思想の糸統 ◎第二章　佛説の唯心的特徴 ◎第三章　唯識思想の萌芽 ◎第四章　部派佛教にお...

天台・真言の中世への展開をあとづけて、古代仏教の日本文化への影響力を述べている。比叡山延暦寺や葛川明王院の史料調査。

本書は浄土教ー専修念仏の実態を実証的に再検討し、浄土教中心史観からの脱却を図り、古代中世仏教史像の組替を企画した意欲作。

著者は、仏教の最古層のテクストを解読し、部派仏教や大乗仏教の時代にすでに「仏陀の親説」は誤解されていたと主張する。 ナーガールジュナから8世紀のシャーンタラクシタに伝わった「仏陀の親説」＝「縁起生」の...