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  • 侯景の乱始末記 -南朝貴族制社会の命運- (中公新書357)

    【著者】吉川忠夫

    中国の南北朝時代、「侯景の乱」をきっかけに始まった南朝貴族の衰亡を、梁の宗室蕭氏を中心に描いた名著。
    本書の着目すべき点は、敗者である南朝貴族の文化を積極的に評価している点である。著者によれば、南朝貴族の最後の牙城であった後梁が、北朝系から出た隋朝に滅された事によって、歴史的な敗者となったが、彼等が育んだ文化は、北朝の文化に多大な影響を与えたという。これは実に示唆的で、隋の煬帝や唐の太宗が、南朝文化に心酔していた事を想起すれば、成る程、合点がゆくのである。
    上記のような、優れた示唆を含みながら、文章は平易で、ふんだんに、エピソードを盛り込んでおり、小説のように読み易い。これから、南北朝を勉強したい学生や、歴史好きの読書人に、是非一読を奨めたい。
    しかしながら、本書は絶版して久しく、私も、つい最近、古本屋で購入したが、手に入れるまで随分苦労した。是非とも復刊して、多くの読者の手元にわたる事を望みたい。(2001/08/05)
  • 中国の城郭都市 殷周から明清まで(中公新書1014)

    【著者】愛宕元(おたぎ はじめ)

    (2001/08/05)

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