復刊ドットコム

新規会員登録

新規会員登録

V-POINT 貯まる!使える!

phorkさんのページ

復刊リクエスト投票

  • 有害図書と青少年問題 大人のオモチャだった“青少年”

    【著者】橋本 健午

    酒、たばこ、ギャンブル、セックス等など、大人には許されることがなぜ子供には許されないのか、という子供の問いには、大人の誰もが答えられるわけではない。しかし大人達には、(過去の自分自身を含む)子供の言い分を聞き入れるインセンティブがない。なぜならば、成人した彼らはもはや規制の当事者ではないからだ。これら子供に許されないものの中で最も根拠に乏しいのが、本書の題材である「有害図書」であろう。規制が青少年の健全育成に効果をもたらすかもしれないという憶測だけで実施に移されたのだとすれば、これは青少年保護のプリンシパルである子供に負わされる「実際には効果がないのにそれら図書へアクセスする自由だけが失われた」結果を生むリスクを無視したエージェンシー問題である。本質を知るカギを本書に求めたい。(2012/03/13)

V-POINT 貯まる!使える!