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レビュー
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シェルブリット
角川文庫で復刊!!
2011/12/22に角川より文庫サイズで再発売されましたので購入しました。
軽く読んでの印象は、SF要素や「少女」モチーフ、少年期の葛藤など、両作者のエッセンスがいい感じにまとまっているな、と。
冒頭にデミアンの文が引かれていたり、章の名前が「生存戦略」だったりとニヤニヤできるポイントも多数。
FSSやウテナでの魅力だった「群像劇」の要素が少ないのは……短い作品なので仕方ないですね
小説なので視覚的に「永野メカきれーカッケー」とはできません。しかし逆に文章の描写を読むことで、「FSSのあの戦闘描写はこういう意図があったのか」というクロスオーバー的な楽しみ方が生まれる……かもしれません
SF小説として楽しむもよし、両作者の思想を掴む教材として利用するもよし、の素晴らしい作品です!
入手できてほんとうに嬉しいです(2011/12/27)
復刊リクエスト投票
増殖するシャーマン モンゴル・ブリヤートのシャーマニズムとエスニシティ
【著者】島村一平
シェルブリット
【著者】幾原 邦彦,永野 護
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【著者】:雨宮慶太