ジェリさんのページ
レビュー
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文豪たちのヤバい手紙
笑った、笑った‥
日本文学の歴史に名を連ねる大作家の皆さまが、こんなものを世に残して良いのかと、唖然とするような私信の数々‥
手紙って人柄が出るのに、残ると思わなかったのだろうか。
赤裸々というか、身も蓋もないというか‥
いやぁー笑わせていただきました。
大抵の作家は、手紙って文章なのに、文章もめちゃくちゃ。そんな中、大文豪の谷崎潤一郎は変な手紙でも文章があまり崩れてないのはさすがと思った。(2022/09/04) -
親愛なる向田邦子さま
慟哭の一冊
昭和の、まだ家父長制度の色が濃く残る時代に少女期を過ごし、成長してからは、まだ多くはない働いて自立する女性となった彼女。きっと彼女は男尊女卑は大嫌いだったと思う。
が、育った家はというか父は、厳格な家長だったはず。彼女は篤い人柄の父親を心から愛しているだけに、多分葛藤し苦しんだのではないかと思う。わたしが彼女の書いたものが好きなのは、女性の生き方あり方に迷う彼女に共感するからと思う。彼女の人間臭さや、やっぱり、毅然とか、凛、という言葉が似合う彼女の生き方が数々の方の書簡から浮き彫りになり、
心痛み、温まる思いの一冊でした(2022/09/04)
復刊リクエスト投票
てのひらごよみ
【著者】水野スウ