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レビュー

  • 一九八四年(新訳版)

    ジョージ・オーウェル著 高橋和久訳

    原作は1949年出版

    20世紀の小説の中でも十指に入る名作とか言われているみたいだし、ずっと気になっていた本でしたが、村上春樹の1Q84をキッカケに読んでみました。思っていたより読みやすく、ストーリー展開にグイグイ引き込まれ、面白く読めましたが、色々考えさせられる重い本でした。よく言われる監視社会や全体主義への回帰など、社会への懸念の声が、この本を読んだあとでは、よりリアルに響きます。最後に主人公が自由を放棄し、ビッグブラザーに服従帰依することに喜びを見いだし救われる(?)姿は、全然他人事じゃないです。(2018/09/13)

  • グレート・ギャツビー

    スコット・フィッツジェラルド/著 村上春樹/訳

    難解な原書の読みやすい翻訳

    村上春樹さんが小説やエッセイの中でたびたび触れていたので、大学生の頃に一度読み、それからしばらくして原書にもチャレンジしてみたものの、かなり難解ですぐに挫折したっきりになっていました。少し前に春樹さんが満を持して翻訳したのというので久しぶりに読んでみました。翻訳の違いなのか、私の年齢のせいなのか、ずいぶん読みやすくなったな、というのが最初の印象でしたが、アマゾンのレビューを読んでみると、村上訳が読みやすくて初めて読了できたという人もいれば、村上主義者でも野崎訳の方が高評価の人もいて、本当に様々です。特に、ハッピーアンドカフェさんのかなり詳細なレビューを読んで、原書と照合しながら翻訳を読み比べたくなリました。じっくり再読したいです。(2018/03/21)

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