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著者 | イラン・パペ |
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出版社 | 柘植書房新社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784806805830 |
登録日 | 2023/10/22 |
リクエストNo. | 75151 |
リクエスト内容
この本は、日本語での私の最初の刊行物となります。日本に招聘されたときには限られた人数としか話を共有することができませんでしたが、それをこうしてこの国の読者らと広く共有できるようになったことは、たいへんうれしく思います。 私がパレスチナ問題に関わるようになってからもう三〇年以上になりますが、人びとと話をしていても、 世界に数ある紛争のうちのひとつについてさえ、それに耳を傾けさせたり、何か行動を起こさせるというのは、本当に難しいことです。 そうした世界の紛争のなかには、パレスチナにおける紛争よりもはるかに暴力的で血なまぐさいものもあります。しかし、パレスチナの紛争というのは、世界全体の安定と平和にとって決定的に重要な意味をもち、日本に対しても影響を及ぼします。 日本を訪れたときに、多くの人びとがパレスチナについて気にかけ、あらゆる方法で手を貸そうとしているのを知り、心温まる思いがしましたし、力づけられました。日本の人びとがパレスチナについて実に広範な知識をもち、深くコミットしているのを見て、驚きもしました。 そうしたなかで私の使命は、傍観者ではいられないユダヤ人の倫理の声を届けることだったと思います。
目次
第1章◉ パレスチナの「民族浄化」─ 何が起こったのか
【解題】シオニズムを、イスラエルを、イスラエル人として問い直す営為 臼杵陽 パレスチナ人のナラティヴに近づくような言説 イスラエルにおけるパペの「孤立」 シオニズムをイスラエル人として問い直す 下からの歴史、周辺からの視点
【講演】民衆の共存に向けた歴史の見直しを イラン・パペ
【会場討論】下からの歴史をつくっていくために、個々人が果たしうることは
【講演】パレスチナの「民族浄化」は、なぜ現在も続くのか イラン・パペ
【会場討論】共に生きることを望むなら、二つの国に分けることはできない
第3章 「◉ 橋渡しのナラティヴ」 ─ 他者の歴史にどう向き合うか
【講演】歴史のナラティヴに挑戦すること イラン・パペ
【会場討論】共生の領域を、あるいはそれを創り出す努力の領域を探る
投票コメント
全1件
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著者はイスラエル人の歴史家として、自らのルーツが孕んでしまった暴力性を問い直しているように見える。パレスチナ・イスラエルをめぐる情勢が緊迫している今だからこそ、「内側の声」に耳を傾け、考えたい。 (2023/10/22)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2023/10/22
『イラン・パペ、パレスチナを語る─「民族浄化」から「橋渡しのナラティヴ」へ』(イラン・パペ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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