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著者 | 成毛収一 |
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出版社 | ダイヤモンド社 |
ジャンル | 実用書 |
登録日 | 2020/08/20 |
リクエストNo. | 70035 |
リクエスト内容
ブリヂストンの成長期に、創業者石橋正二郎の片腕として経営を支えた成毛収一氏の経営論をまとめた1冊。著者が天才と仰ぐ石橋正二郎の経営手法を、いかに天才ではない普通の会社員の力で、組織的に実現し続けていくか?ということを突き詰めた思考の到達点が語られており、1970年に書かれた本でありながら、現在もなおリーダブルな経営書になっている。経営学の知見が今ほど巷間に流通していなかった時代に、日本の経営者が世界とどう戦おうとしたのか?という姿勢も読み取れ興味深い。
1970年当時を既に二進法(デジタル)にシフトしていく時代と置いており、その中で企業が活用すべきは組織の所属員、一人ひとりの人間性/創造性であるという主張は、むしろデジタルトランスフォーメーションが叫ばれる、現代の経営に本質的なヒントと大きな示唆を与えてくれる。
投票コメント
全2件
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著者の会社の社員です。GOOD!1
デミングプランを引き継ぐ形で社内のTQM活動の事務局をしていた際に本書を参考にさせていただきました。
私は「インテグラル理論」について鈴木規夫さんから「ティール組織」について吉原史郎さんから学んでいますが、著者はインテグラル理論で言うところのオレンジ段階⇒グリーン段階⇒ティール段階を含む発達を1970年の時点で提示していると感じています。当時はインテグラル理論や成人発達理論はまだ確立されていませんが、初版から51年経ち、著者が提示している課題が明確になった今こそこの書籍の意義や価値が見直されるべきと感じています。
例えば「デジタル時代のCreative Operationとはどの様なものか」「信頼とは何か」「人間性の尊重の重要さ」「能力主義の課題」等々
ぜひ復刊をお願いします。 (2021/02/22) -
あの戦争を、戦後の日本の経営者は、どう活かしたんだろう?GOOD!1
そんなことを考えていた時、ある本で著者の成毛収一さんが、石橋正二郎をうならせた天才経営者だったという評価を読み、海軍におられた経歴も調べ、そんな興味から読みました。本当に本質的な思考をされており、あの頃の日本に足りなかった科学的なアプローチを、どのように経営の仕組みに落とし込むか?その科学と人間性の調和をどうとるか?ということに心を砕かれていたことが伝わってきました。
これはデジタル化の現代を生きる我々が感じている課題へのヒントになります。 (2020/08/20)
読後レビュー
NEWS
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2020/08/20
『人間性指向 二進法時代の経営』(成毛収一)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ますたにまき