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著者 | 田中敏溥 |
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出版社 | インデックスコミュニケーションズ |
ジャンル | 実用書 |
ISBNコード | 9784757303461 |
登録日 | 2019/03/05 |
リクエストNo. | 68068 |
リクエスト内容
子供たちに住宅と暮らしのことを伝えるための絵本シリーズで、住宅設計をする多くの建築家が1冊ずつ書いています。出版社が倒産して、平凡社が引き継ぎましたが現在廃刊。このシリーズから既に阿部勤さんと伊礼智さんの本が御社にて復刊されています。子供のための絵本ですが、大人にも読み応えがあります。アマゾンを検索すると中古本でも高値が付き、なかなか読める価格ではありませんので、復刊を希望します。
地域工務店でも分譲住宅事業に取り組むところが増えてきました。ただし地域の暮らしを守る使命を負った工務店が不動産業者の真似をしても意味が無いので、しっかりと地域コミュニティを企画した分譲住宅を手掛けるべきと考えます。昔の日本の近隣コミュニティの基本『向こう三軒両隣』というお付き合いの仕方から生活習慣まで、子供でも解り易く書かれています。私たちが培ってきたコミュニティをベースに地域の風土や現代の暮らしを重ね合わせて考えるための良書が必要です。私たちは以前著者の設計で西所沢に23戸の住宅団地をつくりました。その団地をつくる過程で、ここに住む人たちが仲良く楽しく暮らせる団地になるよう、田中さんが考えたことや工夫したことなどをもとに、自身が子供のころに体験したことを重ね合わせて書いています。私たちは住宅団地をつくるときに『仲良く快適に暮らし続けるために』という暮らし方のルールを描いたものを配っていますが、ソーラータウン西所沢では『向こう三軒両隣』の本を住民に配り勉強会も行ってきました。その成果か、毎年夏には団地内の道路でそうめん流しパーティが開かれ、田中敏溥さんも招待されてとても楽しい時間を過ごせます。
仲間の工務店からも分譲住宅を手掛けるにあたり、ソーラータウン西所沢のような住宅団地をつくりたいという声もあります。多くの工務店がつくる団地に『向こう三軒両隣』の本が暮らし方のルールとして配られることを願っています。また、災害時には住民相互の信頼と協力で支え合うことが必要です。既存の住宅地でも、そういう強いつながりを生むためにこの本を読んでいただけると嬉しいと思います。高度経済成長の中で私たちが失ってしまった暮らし方のルールと価値観をもう一度考えて、現代の暮らし方に合わせて、変えるところは変えて豊かな暮らしを取り戻すきっかけになると良いです。
投票コメント
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昔の日本の暮らしの中には、どこでも向こう三軒両隣というコミュニティのルールがありました。それは近隣を思いやる気持ちで繋がれたものでした。急激な経済成長の中で、その感覚は次第に忘れられ、ネット社会の発達で近隣との関係を持たなくても生きていけるようになりました。ややもすると近隣関係は厄介なものとして避けられることもあります。ノスタルジーではなく、昔から私たちが培ってきた気持ちよく暮らす知恵として現代の社会になじませていく機会になればよいと思います。超高齢社会を迎え、また最近の自然災害の頻発や空き家問題などなど、地域の人たちが信頼関係で結ばれ力を合わせていかなければ乗り越えられない難局も想像できます。著者の田中敏溥さんもGOOD!1
自分だけでなく、みんなのことも考えながら
一軒だけでなく、街並みのことも考えながら
今日だけでなく、未来のことも考えながら、
家のことを考える
と言っています。そしてこの本が子供たちと話し合うきっかけになればよいと。
「家は街のもの、街はみんなのもの」という感覚があたりまえのことになれば、きっとさわやかな向こう三軒両隣のくらしが生まれます。 (2019/03/05) -
建築家の方が書いた本というと、専門的かと考えてしまいそうですが、この本は心地よく生活するための「生き方」を書いた名著だと思います。GOOD!0
ぜひ復刊を! (2019/03/06)
読後レビュー
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NEWS
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2019/03/25
『向こう三軒両隣り』復刊決定! -
2019/03/05
『向こう三軒両隣』(田中 敏溥)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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なかよしまち