10 票
著者 | 谷口幸男編 |
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出版社 | 新潮社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784103137030 |
登録日 | 2003/12/05 |
リクエストNo. | 21076 |
リクエスト内容
ヨーロッパの北の辺境にありながら、世界に先駆けて高度福祉社会、性(含ジェンダー)の解放、など様々な実験や社会モデルの新構築を行なってきた北欧。その北欧における戦後の文学はあまり紹介されていなかったが、本書はその姿を伝えるほとんど唯一とも言うべきアンソロジーです。ライフスタイルばかりでなく、見事な文学的伝統の成熟ぶりが感じられる一冊です。(以下、収録作品)
◆デンマーク
「日曜日の庭での昼食」 クラウス・リフビヤ
「あらしの夜」 ヴィリアム・ハイネセン
「夫婦」 ドリト・ヴィルムセン
「里子」 ヴィリィ・セーアンセン
◆ノルウェー
「漁師たち」 ヨーハン・ボイエル
「屈辱の干ぶどう」 アグナール・ミュクレ
「草の中」 アグナール・ミュクレ
「赤い反射」 トルボルグ・ネドレオース
◆スウェーデン
「子供を死なせる」 スティーグ・ダーゲルマン
「ほら、例の奴さん」 スティーグ・クラーソン
「地獄へ下るエレベーター」 ペール・ラーゲルクヴィスト
「みことば」 トルニイ・リンドグレン
◆アイスランド
「選ばれた女」 グウズベルグル・ベルグスソン
「子供のための話」 スヴァヴァ・ヤコブスドッティル
「魚釣り行」 ハルドゥル・ラクスネス
◆フィンランド
「あらし」 ボ・カルペラン
「櫛」 ヴェイヨ・メリ
「爺さんと少年」 ハンヌ・サラマ
「レポート」 エーワ・キルピ
B6版ハードカバー:318頁。 1987年9月発行
投票コメント
全10件
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北欧文学の翻訳は、昔も今も、散発的で系統立っていないため、イメージがつかみにくい気がします。その意味でも本書の復刊が望まれます。エーワ・キルピの「レポート」、ダーゲルマンの「子供を死なせる」は他のアンソロジーに入ってもおかしくないぐらいの傑作ではないでしょうか。更に、ヨーハン・ボイエルの「漁師たち」は、遠く“サガ”の英雄譚にまで遡ることができる、現代によみがえった神話とも言えると思います。コールリッジの「老水夫行」の影さえ感じられます。是非みんなに読んでもらいたい一冊。 (2003/12/05)GOOD!1
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北欧文学、興味津々です。 (2017/07/06)GOOD!0
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なかなか、北欧の作家をまとめて読める機会に恵まれることがないため復刊を望みます。内容的には古くなっているのは否めないとしても、良書であることにはかわりはないのですから! (2008/10/25)GOOD!0
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ラーゲルクヴィストの作品が読みたいです (2007/12/09)GOOD!0
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ヨーロッパの他地域からは独立した起源と発展史を持つ北欧文学は、もっと注目されていいと思います。 (2006/04/18)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2017/07/06
『現代北欧文学18人集』が10票に到達しました。 -
2003/12/05
『現代北欧文学18人集』(谷口幸男編)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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