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著者 | 原口 清志 |
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出版社 | 白泉社 |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784592136163 9784592136170 |
登録日 | 2003/07/02 |
リクエストNo. | 17706 |
リクエスト内容
■紹介させていただく作品は原口清志氏の『聖狼少女(せいろう しょうじょ)』です!。■「美少女が主役のバイオレンス」というカテゴリーの「確立的な作品」として、当時はとても「新鮮で印象的」な佳偏でした。■この『聖狼少女』のヒロインは「狼少女」で、『ゾアントロピー(獣人化現象)』で狼人間に変身してしまう16歳の少女です。名前は『石動 萌(いするぎ もえ)』。■物語は、「実の母親」にさえ獣人化を秘密にしている少女の「夜毎の行動の謎」を追う形で展開していきます。■「物語の語り部」となっているのは、このヒロインの家に同居する形で登場する、ヒロインの従兄弟「石動 圭介」17歳の目線で、「夜毎の猟奇的殺人事件」の起きている地方都市の郊外の町の謎を追いかけて行きます。■はたして「巨大な獣に食い殺された連続殺人事件」の犯人は彼女ではないのか!?。■これが第1部で、第1部の「解決後」、一年を置いた設定で第2部に物語は展開していき、「人狼騒動」の舞台は一挙に世界規模になって展開していきます。■第2部のオープニングが当時、ひどく斬新でした。まるでハリウッド映画の「派手なアクションシーン」から始まる醍醐味を彷彿とさせておりました。■大都市ニューヨーク・マンハッタン島の白昼に、「人狼ハンター(ウルフハウンド)」と名乗る「長身、冷酷な大男」が、若い母親と子供を残忍に「サブマシンガン」の掃射で、人混みの中、撃ち殺すシーンから始まります。■ところが、母親の方は銃弾掃射の第一撃では死なずに「人狼」に変身して、大男に反撃して来るのです。我が子を殺された怒りと悲しみの中、走っていたキャデラック・クラスの大型乗車を横転させ、それを猛烈な勢いでスライディングさせて(怪力で押し出しているのです!。)狼ハンターを潰そうとします。■引きずられた車体は繁華街の建物に突っ込んで大破。・・・しかし、狼ハンターは、これも人技ではない反射神経でそれをかわして、若い人狼の母親にも「とどめを刺す」・・・。衆目の中で大胆に。■この「狼ハンター」の魔の手が、やがてヒロイン「石動萌」にも海を渡って圧力をかけて来るのですが・・・。■今の日本コミックやアニメの「美少女」とバイオレンス、獣人、ガンアクションなどといった、「おきまりのスタイル」の初期のエポックメーキングになっている漫画作品だった事実は以外と見落とされてる幻の傑作です。
投票コメント
全2件
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■今回の推薦作品『聖狼少女』は、「実は連載作品」としては、当時の掲載誌の突然の休刊によって、無理矢理に「物語途中で、たった2巻に押し込まれて」しまった、ある意味の「未完作品」なのです。■『非凡な』作品でした。■寡作家で、マニアックに原口氏の作品を探しあてている私にとっては、氏の作品に多い「特異テーマ」の作品の白眉として『聖狼少女』を推薦します。■このコミックスは、当時に全2巻が出されて、重版もされた、一部のコアなマニアには支持された作品です。■ただ、今や古本やインターネット・オークションでさえ姿を見ません。本当に探し出せないのです。■原口氏の作品の中で「とりわけ、この作品」が好きな人はけっこういます。■原口清志氏は露出度の多いタフな流行作家でないが故に(誠に失礼!)「見落とされている、かなり重大な原口氏の漫画作品の真価の意味」や「実は原口氏がエポックメーキングになった作品ジャンル」の開拓者だった事実を知らない人は多いようです。■「原口氏の『聖狼少女』を推薦します。その復刊、さらには作品の連載復活そのものを望む」というコーナーを設けたいほどです。 (2003/07/02)GOOD!1
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第一部完的な終わりはイヤなので。GOOD!0
また、この世界と各キャラクター達、各組織の思惑が入り乱れた展開を見たいので。 (2009/11/13)
読後レビュー
NEWS
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2003/07/02
『聖狼少女 (せいろう しょうじょ) 全2巻』(原口 清志)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
紗波